
川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)は2日、韓国のバイオ未来技術革新研究センター(B-IRC)と共同研究開発に関する覚書 (MOU) に5月30日、調印したと発表した。MOUは、両研究機関の間の直接的な接触を促進し、協力することを奨励するもの。
バイオ未来技術革新研究センターは、大韓民国・浦項工科大学校(POSTECH)に附属する研究機関の一つである。今回の調印により両機関の当事者は、相互に指定された研究分野で協力し、次の項目に関する協力関係に同意する。
◆共同研究活動、出版物、学術交流
◆会議、コロキウム、シンポジウムへの研究者の招聘
◆両当事者にとって相互に関心のある学術情報や研究成果の情報交換
◆共同研究や共同プロジェクトのための研究者の交流
B-IRCは、細胞膜のような生物由来の薄膜を工学的に操作することで遺伝子治療や細胞治療の基盤技術の確立を目的としており、iCONMが持つナノDDS 技術との融合により、免疫疾患、がん、中央神経系疾患を治療するための先進的な要素技術の開発・提供を目指。
2023年に大韓民国の科学技術情報通信省によって設立された革新研究センター (IRC) プロジェクトは、国家戦略技術分野における世界クラスの研究の基盤を築くためのもの。POSTECHは、先進バイオ(遺伝子および細胞療法)分野で唯一選ばれ、2033 年までの 10 年間支援を受ける。