ロート製薬の2024年度中間決算は、売上高1390億8200万円(対前年同期比8.8%増)、営業利益177億9100万円(15.1%減)、経常利益185億9000万円(18.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益129億2100万円(22.1%減)の増収・減益となった。
売上万では、国内においては、顧客のニーズに合った商品提案やインバウンド需要の増加により増収となった。新製品が好調なリップクリームやサプリメントの「ロートV5」、酵素洗顔が好調の「メラノCC」、「肌ラボ」、日やけ止めや高額目薬等が引き続き好調に推移した。
国内グループ会社においては、ロートニッテンやクオリテックファーマが増収に寄与した。
海外においても、顧客のニーズに合った商品提案や円安の影響により増収となった。米国のOTC目薬や、医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社が好調に推移。また、「肌ラボ」が好調なブラジルの連結子会社も増収に大きく貢献した。
利益面では、原価率の上昇に加え研究開発費の計画的な増加により販売費及び一般管理費が増加した結果、減益となった。
国内のセグメント利益(営業利益ベース)は、原価率の上昇に加え研究開発費など販売費及び一般管理費の計画的な増加により98億7200万円(同25.4%減)と減益となった。
米国のセグメント利益(営業利益ベース)は、ハイドロックス・ラボラトリーズ社やブラジルの連結子会社の利益改善が貢献して、6億5900万円(同16.8%増)と大幅な増益となった。
なお、中間連結会計期間の業績がおおむね計画通りに推移しているため、本年8月7日に公表した通期業績予想は変更していない。
2024年度の連結業績予想は、売上高3200億円(対前年比18.2%増)、営業利益432億円(7.9%増)、経常利益442億円(4.2%増)、経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益322億円(4.1%増)の増収・増益を見込んでいる。