渡嘉敷奈緒美氏の衆議院議員返り咲きに向け全力支援 2024年度大阪府薬未来を担う薬剤師フォーラムでアピール 

渡嘉敷氏

 大阪府薬剤師会が主催し、大阪府薬剤師連盟が共催する「2024年度大阪府薬未来を担う薬剤師フォーラム」が6日、大阪府薬剤師会館(大阪市中央区)で開催され、今後、地域・職域薬剤師会で活躍が期待される45名の若手薬剤師が参加した。
 同フォーラムは、地域・職域薬剤師会の次期指導者育成と、薬剤師職能確立において政治の重要性を訴求することを目的としたもの。今年度は、「これから求められる薬剤師像」について6班に分かれてグループディスカッションを展開し、神谷まさゆき参議院議員が「国政報告」、本田あきこ参議院議員文部科学大臣政務官兼復興大臣政務官が「命と暮らしを守る薬剤師~本田あきこの国政報告~」をテーマに講演した。
 さらに、情報交換会では、乾英夫大阪府薬剤師会会長・大阪府薬剤師連盟会長、岩月進日本薬剤師会会長・日本薬剤師連盟会長らが、「薬剤師職能の確立では、薬剤師の自覚と努力、政治力が不可欠になる」と改めて訴求。10月27日に行われる衆議院選挙で大阪7区(吹田市、摂津市)から出馬する薬剤師の渡嘉敷奈緒美氏の衆議院議員返り咲きに向けて全力で支援することをアピールした。

 一方、渡嘉敷氏は、「今回は、これ以上後ろに下がれないかなり厳しい状況での戦いになる。薬剤師職能を持って国政で仕事をさせて頂いたが、国政を離れてみて薬剤師の知識・経験が重要であることがより分かるようになった」と強調。
 その上で、「来年は、特に薬機法の改正があるので、薬剤師のすばらしさを法律の中にどれだけ書き込めるかに尽力したい。そのためにも選挙戦をがんばり抜く。是非、ご支援をお願いしたい」と国政返り咲きに向けて決意表明した。

乾氏

 乾大阪府薬会長は、「これから求められる薬剤師像についての皆さんの熱心なディスカッションを拝聴して、2040年はしかりと薬剤師が専門性を発揮して光り輝く存在になると確信した」とフォーラムの成果を強調。さらに、「9日に解散、15日公示、27日投開票となる衆議院選挙において薬剤師の渡嘉敷奈緒美候補が国政に復帰できるようにしっかりと応援したい」と呼びかけた。

神谷氏

 国際報告では、神谷参議院議員が10月1日から開始された長期収載品の選定療養について、「医療現場ではまだ、大きなトラブルは起きていないが、もう少し政府の方から告知して欲しかったという意見も聞いた」と現状報告。さらに、「選定療養は、ドラッグラグ、ドラッグロスを解消するための資金に当てるための施策である。海外で使用され、日本では承認されていない薬剤は143品目あり、そのうち83品目は日本国内での臨床試験もスタートしていない」と説明した。
 政治活動については、「我々薬剤師、薬局の仕事は、政府の方針に左右される」と指摘し、「次の薬価改定においても多くの現場の声を国政に届けていくことが肝要である。そのためにもまず、大阪では渡嘉敷先生の国政復帰に向けて全力で取り組んで頂くと共に、その勢いを来年の本田あきこ先生の参議院選挙に繋げて欲しい」と訴えかけた。
 また、先般の自民党総裁選で河野太郎氏の推薦人となった理由にも触れ、「河野先生は、規制改革派で我々とマッチングしない点もある」とした上で、「マイナンバーカードをきちんと進めることで、これから重要となる介護や福祉に関与する人の働き方をしっかりと作っていく方針も聞いた。同じ麻生派の先生と『そこは規制を緩めたらすごく大変なことになりますよ』と言える人間関係を作っていくことが重要であると考えた」と明かした。

本田氏

 一方、本田参議院議員は、国会における対応と1年の流れについて、「6月に骨太の方針等を閣議決定し、10月は次年度予算を決定するための要望や意見交換をする大切な時期で、12月には次年度予算閣議決定となり、3月には次年度予算が成立する。だが、今年は意見交換しなければならない重要な時期の10月に衆議院解散となる。解散して国会が止まっている間も参議院がその作業を着々と進めていく」と説明した。
 6月の骨太方針では、「財務省は、中間年の薬価改定を行うと断言している。若い人の所得を減らさないようにするには医療費はなるべく安い方が良い。医療費は増大しない、薬価は安い方が良いとの考え方がある」と紹介。こうした中、「我々は、医療界の生産性を上げ、医療従事者の賃上げを主張すると共に、薬剤師をもっと活用して国民に薬の適正使用やセルフメディケーションを推進することで医療費が減少し財源確保に繋がることも説明している」と述べた。
 薬剤師法改正についても言及し、「衆参本会議全会一致で可決した。我々の主張は、議会の一致団結するような結束と議決が必要であるが、今は議決の一致ができない」と強調した。
 その理由については「衆議院に与党の薬剤師がいないから」と説明し、「大阪では渡嘉敷先生が捲土重来を期してものすごい勢いで準備されている。まずは、渡嘉敷先生が衆議院議員に返り咲きを果たされるように全力で応援し、自民党が政権与党として議席を守れるようにご支援頂きたい。来年には私のあれ(参議院選挙)があるので、よろしくお願いしたい」と呼びかけた。

岩月氏

 岩月日薬会長は、「渡嘉敷氏の国政復帰は、我々にとって大変重要な事項になる」と重ねて強調。その上で、「国政だけでなく地方議会の中にも薬剤師の議員が出て来ないと簡単にお金が回ってこないことを実感している」と明言した。加えて、「今回、第8次医療計画の中に”薬剤師の偏在対策”が入って、医療介護総合確保基金の使い道として明確な目的ができた。本日、これに向かってどうやって取りに行くかを議論して頂いたので、この中から近い将来地方議会議員を目指す広がで出て来ることを切に希望したい」と訴求した。

タイトルとURLをコピーしました