レケンビ 香港でアルツハイマー病治療薬として承認取得 エーザイ

 エーザイは11日、「レケンビ」(香港製品名:樂意保)について、香港衛生署(Department of Health)よりアルツハイマー病(AD)の治療薬として新薬承認を取得したと発表した。
 レケンビによる治療は、臨床試験と同様、ADによる軽度認知障害または軽度AD(総称して早期AD)から開始する必要がある。
 レケンビは、ADにおける可溶性Aβ凝集体(プロトフィブリル)に選択的に結合するとともに、Aβプラークの主要構成成分である不溶性Aβ凝集体(フィブリル)にも結合し、脳内のAβプロトフィブリルおよびAβプラークを減少させると考えられている。
 これらの作用により、ADの進行を抑制し、認知機能と日常生活機能の低下を遅らせることを実証し、承認された世界で初めての治療薬である。香港での承認は、米国、日本、中国、韓国、に次いで、5番目の承認となる。
 今回の承認は、エーザイが実施した大規模グローバルP3試験(Clarity AD試験)のデータに基づくもの。同試験においてレケンビは、主要評価項目ならびに全ての重要な副次評価項目を統計学的に有意な結果をもって達成した。
 香港においては、70歳以上の9.3%が認知症当事者様であり、85歳以上では32%に増加し、認知症当事者様のうち73.5%がアルツハイマー型認知症と報告されている。
 レカネマブについて、エーザイは、開発および薬事申請をグローバルに主導し、エーザイの最終意思決定権のもとで、エーザイとバイオジェンが共同商業化・共同販促を行う。香港においてはエーザイが販売を実施する。

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