新型コロナ拡大下での血圧治療継続でネットサービス無料提供 オムロン・テレメディース・ポート

 オムロンヘルスケアとテレメディーズおよびポートの3は、8日よりインターネットを利用した血圧モニタリングおよび高血圧に関する医療相談サービスの無料提供を開始した。同サービスは、新型コロナウイルス感染症の二次感染リスクを防止して高血圧治療を継続することを目的としたもの。
 テレメディーズが提供している高血圧オンライン診療支援サービス 「テレメディーズBP」の一部機能を、一般生活者向けに無料化する。提供期間は政府の発出に基づく対象期間を考慮し、本年4月8日から5月6日までで、期間延長に関しては今後の社会情勢を踏まえて検討する。
 「テレメディーズ BP」には、専用のスマートフォンアプリ「テレメディーズアプリ」を用いて、自宅で測定した血圧データを、総合内科および内科領域別専門医、医療スタッフと共有し、高血圧に関する医療相談ができる「オンライン医療相談サービス」と、オンラインでの高血圧診療および降圧薬などの処方を郵送で受けることができる「高血圧オンライン診療支援サービス」がある。このうち、今回は「オンライン医療相談サービス」を無料化する。
 「テレメディーズ BP」は、“もっと続けやすい”“もっと確実な”高血圧診療の実現を目的としたサービス。長期にわたるケアが必要な高血圧治療における患者様の負担を軽減するため、デジタル血圧手帳、高血圧に関する医療相談・受診勧奨および高血圧オンライン診療実施のプラットフォームとして昨年5月から提供を開始した。
 「テレメディーズ BP」の利用者は、日頃の血圧管理から、診療の予約、薬の受け取り、医療費の支払いまで、自宅や職場にいながらすべてをひとつのアプリで済ませることができる。また、専門スタッフによるきめ細かなサポートを受けられる。
 今回、新型コロナウイルス感染症の二次感染リスクを低減するには、高血圧治療における定期的な通院を減らすことを有用と考え、オンライン血圧モニタリングおよび医療相談サービスを無料で提供する。


 「テレメディーズ BP」の特徴は、①日本全国どこでも利用可能②高血圧専門医や専門医療チームによる情報発信③高血圧や生活習慣病に関する医療相談や受診勧奨を受けらる④厚生労働省の指針に基づいたオンライン診療を提供する医療機関を案内④来院不要で薬が自宅に届き服薬指導もオンラインで可能ーなど。
 これまで3社は、高血圧をはじめとした慢性疾患の定期通院にかかる患者負担の軽減などを目指してオンラインでの診療を受けやすくする支援サービスを提供してきた。
 今後は、新型コロナウイルス感染症の院内感染拡大を阻止するため、オンライン診療を活用する政府方針に関する各種報道を踏まえ、初診から受診可能なオンライン高血圧診療に必要な支援サービスを提供していく。
 さらに、高血圧とされる人は国内で約4300万人以上いると推定されますが、そのうち約半数が未受診であると言われている。3社は医療相談を無償化し高血圧オンライン診療の導入を加速させるという今回の取り組みにより、有事にも平時にも活用できる、健康寿命延伸を目指した一気通貫の高血圧オンライン診療支援サービスとして、さらなる開発・実装を進めていく。

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