パーキンソン病治療薬「ND0612」 米国FDAより審査完了報告通知受領 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は11日、米国承認申請中の運動症状の日内変動を有するパーキンソン病治療薬「ND0612」について、米国FDAより審査完了報告通知(CRL)を受領したと発表した。
 田辺三菱製薬グループは、現在、CRLの内容を精査しており、FDAと緊密に連携しながら、米国における次のステップを決定する予定である。
 ND0612は、完全子会社であるニューロダーム社(本社:イスラエル)が開発を進めているもので、レボドパとカルビドパを液剤化し、注入ポンプを用いて患者に24時間持続皮下投与する治療薬だ。
 経口のレボドパ/カルビドパ治療では、レボドパの血中濃度の変動により安定した臨床効果を得るのが難しいというアンメット・メディカル・ニーズがある。
 ND0612は、レボドパ/カルビドパを24時間持続皮下投与することで、従来の経口治療と比べてレボドパの血中濃度を持続的に安定させ、薬物動態プロファイルを改善して、パーキンソン病患者の運動症状の日内変動を減少させる。

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