武田薬品は1日、アドセトリスとCHP(シクロホスファミド+ドキソルビシン+プレドニゾン) との併用療法に関して、欧州医薬品評価委員会(CHMP)の医薬品評価委員会(CHMP)が、未治療の全身性未分化大細胞リンパ腫(sALCL)の成人患者に対するフロントライン治療として適応追加承認を推奨する見解を示したと発表した。
アドセトリスは、sALCL を含む複数のタイプの末梢性T細胞リンパ腫の表面に発現しているCD30抗原を標的とした抗体薬物複合体。
今回の肯定的見解は、アドセトリスと化学療法の併用療法が標準治療と比較して統計学的に有意な無増悪生存期間の延長を示したP3相試験(ECHELON-2)結果に基づくもの。
Institut Català d’Oncologia – Hospitalet、Hospital Duran i Reynalsの Eva Domingo-Domenech医師は、「この数十年間、PTCLの治療に大きな進展はなかった。これまで、この患者を対象とした無作為化臨床試験は実施されておらず、最適な治療法を確立することは困難であった」と明言。 その上で、「現在行える治療法での転帰は不良な ことが多く、新たな治療選択肢が切望されている。アドセトリスが未治療の成人 sALCL患者への治療薬として承認されれば、欧州の患者に重要な治療選択肢を提供できる」とコメントしている。