2023年度売上高は前年比10%増の2232億円 日本イーライリリー

 日本イーライリリーは8日、2023年度の売上高が2232億円(前年比 10%増)になったと発表した。新製品・成長製品が大きく伸長し、金額ベースで対前年比23%増加、販売数量で21%増加を達成、売上全体の成長を牽引した。
 また、全売上高に占める新製品・成長製品の構成比は 9 ポイント増加し 85%となり、今後の成長のための製品ポートフォリオがさらに強固なものとなった。
 開発においては、世界初の持続性GIP/GLP1-1受容体作動薬「マンジャロ」の日本上市ならびに、ヒト化抗ヒトIL-23p19 モノクローナル抗体「オンボー」の世界に先駆けた日本での承認・上市をはじめ、世界同時開発戦略のもと、開発中のプロジェクトを含め、注力するすべての疾患領域において、着実な進捗を達成した。
 シモーネ・トムセン日本イーライリリー代表取締役社長は、「2023年も、患者さんのより豊かな人生のために革新的な医薬品を開発・提供するという当社の使命に沿って、主要製品群において業界でも上位レベルの堅調な成長を達成した」と強調。
 その上で、「今後の成長の基盤となる革新的な新製品・成長製品への製品ポートフォリオの転換が順調に進み、全体の売上高の二けた成長を牽引したことをうれしく思う」とコメントした。
 さらに、「また、2024年にも多くの医薬品の上市を計画しており、今後も、世界に遅れることなく、日本の患者さんに優れた医薬品、治療機会を提供することで、患者さんのアンメットニーズに対応していきたい」と抱負を述べた。
 2023年度の主な製品別売上高 (日本、薬価ベース)は、次の通り。
 ジャディアンス592.41億円(対前年比32.3%増)、ベージニオ580.09億円(48.0%増)、サイラムザ501.24億円(2.6%減)、オルミエント305.62億円(24.5%増)、トラディアンス290.17億円(22.2%増)、トルリシティ223.94円(32.0%減)、トルツ114.64 億円(18.8%増)、サインバルタ105.01億円(36.0%減)、エムガルティ82.21億円(21.5%増)、ヒューマログ ヒューマリン77.75億円(8.8%減)、フォルテオ62.54 億円(42.8%減)、ジプレキサ61.29億円(22.2%減)、マンジャロ54.84億円(N/A)。

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