武州製薬は16日、日本国内5拠点で勤務する1330名の全社員が事業の成長を享受できる新たな従業員オーナーシップ・プログラムを開始すると発表した。
同プログラムは、同社株主であるグローバル投資運用会社KKRの支援の下で実現したもの。なお、今回のように株主主導で、全従業員を対象にしたオーナーシップ・プランを提供するのは日本では初めての試みとなる。
今回導入する従業員オーナーシップ・プログラムは画期的な取り組みで、従業員の間に会社のオーナーであるという意識を醸成し、会社へのエンゲージメントを高めることを目的としている。同プログラムでは、今後入社する社員を含め、対象となる従業員に加入資格が与えられ、在籍期間や給与額等に応じて支給額が決められるが、従業員による負担は生じない。
加えて、同プログラムは、従業員の意見をいっそう反映させ、ウェルビーイングの向上を支援するとともに、武州製薬の持続的な成長に向けて、従業員が積極的に関与する新たな形を目指している。
2011年以降、KKRは40社を超える投資先企業の延べ10万人以上の従業員に対し、数十億ドルを超える資産価値を提供してきた。KKRは2022年12月に武州製薬への出資を発表し、経営陣とともに新たな成長分野への進出、さらなる生産能力拡大と品質管理への投資、そして患者さんにより質の高い医療ソリューションを提供するための成長機会を追求している。
◆髙野忠雄武州製薬代表取締役社長兼CEOのコメント
当社の強みは、献身的に業務に打ち込み、信頼し合えるチームにあると考えている。今回の従業員オーナーシップ・プログラムの導入は、当社にとって非常に画期的な出来事です。従業員の関与とオーナーとしての意識の向上を通じて、当社が目指す成長の果実を共に享受できるものだ。
KKRには、こうしたユニークな制度を紹介いただき、当社の戦略的パートナーとして継続的に協業いただいていることに感謝している。
◆平野博文KKRアジア副代表・KKRジャパン代表取締役社長のコメント
武州製薬の従業員の皆さんにオーナーシップ・プログラムに加入いただくことになり、この取組を推進することを嬉しく思う。世界に広がるKKRの投資先企業に対する取り組み事例からもわかるように、従業員オーナーシップ・プログラムは、価値創造及びに従業員のエンゲージメントを高めるための素晴らしい制度であると考えている。
KKRは、未来志向の資産運用を推進する日本の発展を支援すべく、武州製薬におけるオーナーシップ制度導入をスタートとし、この取り組みを日本でも幅広く広めていきたいと考えている。