ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)は20日、2023年第4四半期および通年の業績を発表した。第4四半期の売上高は115億ドル、GAAPベースの1株当たり利益は0.87ドル、非GAAPベースの1株当たり利益は1.70ドル。通年の売上高は450億ドル(対前年比2%増)、GAAPベースの1株当たり利益は3.86ドル(31%増)、非GAAPベースの1株当たり利益は7.51(2%増)ドルとなった。
インライン製品と新製品ポートフォリオの売上高は、7%増の379億ドルとなり、堅調なパイプラインの進展とポートフォリオの多様化を達成し、事業の勢いを維持した。
オプジーボの全世界売上高は、前年同期比9%増(為替変動の影響調整後は10%増)となった。米国の売上高は、需要の増加により、前年同期の48億ドルに対し、10%増の53億ドルとなった。
米国外の売上高は、新規適応と中核的な適応による需要の増加を受けて、前年同期の34億ドルに対し、8%増(為替変動の影響調整後は11%)の37億ドルとなった。
同期には、Karuna Therapeutics社とRayzeBio社の買収予定を含む複数の取引や、SystImmune社との戦略的提携を通じて、長期的な成長プロファイルを強化し、Mirati Therapeutics社の買収を完了。米国でAugtyroが承認され、濾胞性リンパ腫およびマントル細胞リンパ腫におけるブレヤンジのsBLAがFDAに受理されるなど、研究パイプラインが進展した。
クリストファー・バーナーBMSCEO(Ph.D.)は、「第4四半期に、インライン製品と新製品で好業績を収めた。事業を拡張して持続可能な成長の基礎を築くため、いくつかの措置を講じた」と説明
その上で、「2024年に、確固たる販売活動を実施し、今後の成長プロファイルを向上させる機会を促進するべく、重点的に取り組んでいく」と抱負を述べた。
2024年の非GAAPベースのEPS見通しは7.10ドル~7.40ドルを見込んでいる。
2023年通年の売上高は、主にレブラミドの売上高減少が新製品ポートフォリオとオプジーボの売上高増加によって部分的に相殺され、前年同期比2%減(為替変動の影響調整後も同じ)の450億ドルとなった。
米国における通年の売上高は、ジェネリック医薬品の侵食によってレブラミドの売上高が減少し、BMSが製品を寄付している独立501(c)団体であるブリストル マイヤーズ スクイブ患者支援基金からレブラミドおよびポマリストの無償医薬品を受け取る患者が増加したたため、前年同期比1%減の316億ドルとなった。
この売上高は、オプジーボ、エリキュース、および新製品ポートフォリオの需要増加によって部分的に相殺された。
米国外の通年の売上高は、主にレブラミドとエリキュースの売上高減少がオプジーボと新製品ポートフォリオの需要増加によって部分的に相殺され、同6%減(為替変動の影響調整後は5%)の135億ドルとなった。
通年のインライン製品の売上高は、前年同期の333億ドルに対し、343億ドルとなった。インライン製品の売上高は、需要の増加により、エリキュースの全世界売上高が前年同期比4%増(為替変動の影響調整後は3%増)となった。
米国の売上高は、需要の増加を受けて、前年同期の78億ドルに対し、10%増の86億ドルを示した。
米国外の売上高は、主に平均販売価格の下落とカナダと英国におけるジェネリック医薬品の侵食により、前年同期の40億ドルに対し、10%減(為替変動の影響調整後も同じ)の36億ドルとなった。