東住吉区今川社会福祉協議会に故酒井文子氏の遺産贈呈       大阪府薬

左から藤垣氏、森下氏

 大阪府薬剤師会は18日、元会員の故酒井文子氏が同会に寄贈した遺産(約1億2000万円)の一部を、酒井氏の地元の東住吉区今川社会福祉協議会に寄贈するための贈呈式を開催した。
 始めに藤垣哲彦大阪府薬会長が、「昨年3月1日に酒井先生が亡くなられて1年経過した。昭和10年生まれの先生は、昭和32年に大阪薬科大学を卒業され開局された。すごく熱心な先生で大阪府薬の研修会には殆ど出席されていた」と故人の経歴を紹介。
 さらに、「平成4年には大阪府知事賞、平成27年には日薬有功賞を授与され、本会のためにご尽力頂いた」とその功績を称えた。
 大阪府薬への遺産寄贈については、「先生は早くからご両親、ご兄弟を亡くされ、お独り身であったため大阪府薬にその遺産を全額寄付された」と報告。その上で、「先生は、地域医療にも貢献された反面、地域の方々にも非常にお世話になられたので、地元にも寄付したいという考えを持っておられた。本日はそのご意思を尊重して、遺産の一部を東住吉区今川社会福祉協議会に寄付させていただくことになった」とこれまでの経緯を説明した。
 同協議会への寄付金は2000万円で、今川地域児童福祉センター(仮称)建設に充てられる。
 一方、森下征太郎東住吉区今川社会福祉協議会会長は、「酒井先生は、小倉啓之亮本会元会長のお近くにお住まいになられ、ともに地元地域に貢献された」と称賛し、「今回は、大阪府薬剤師会のご配慮により、児童福祉センター設立のためのご寄付を頂く、大変感謝している」と謝辞を述べた。
 同贈呈式のオブザーバーとして参加した大阪市会自由民主党薬剤師問題議員連盟事務局長の加藤よしこ大阪市議は、「酒井先生のおうちは、お父様の時代から今川の地で薬局を営まれ、地域の皆さんの健康相談に貢献されてきた」と強調。加えて、「今川はボランティアが活発な所で、日本社会福祉協議会から賞を頂いた実績もある。酒井先生もその中心となってご活躍された」と地元を愛する故人のエピソードを紹介した。

左から道明氏、乾氏、山口氏、藤垣氏、西氏、森下氏、小倉氏、加藤氏
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