BRAF 阻害剤Tafinlarを巡る米国特許侵害訴訟 264億円でノバルティス社と和解 第一三共

 第一三共は6日、BRAF 阻害剤Tafinlarの特許侵害を巡って米国カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提起していた特許侵害訴訟について、5日にノバルティス社と全面的に和解する契約を締結したと発表した。和解金は約264億円。
 同訴訟は、同社米国子会社 Plexxikon社が同地方裁判所に提起していたもの。2022年10月27日に、ノバルティス社が米国連邦巡回区控訴裁判所に控訴していたが、今回全面的和解に至った。
 今回の和解により、Plexxikon社は、ノバルティス社より約1億8200万ドル(約264億円)を一括で受け取り、係属中の訴訟はすべて取り下げられる。
 今回の和解により受領する和解金約264億円は、2024 年3月期第3四半期の連結決算(コアベース)で「一過性の収益」として計上する見込みである(当第 3 四半期以降の想定為替レート 1ドル=145 円前提。国際会計基準に準拠したフルベースの連結決算においては、「その他の収益」として計上する見込み)。 
 なお、同件は 2023 年 10 月31日に公表した 2024年3月期通期連結業績予想に織り込まれておらず、「営業利益」、「税引前利益」及び「親会社の所有者に帰属する当期利益」の増加要因となる。
 同件を含めた業績予想については、2024年1月末に公表予定の当第3四半期決算と合わせて告知する。

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