ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS Japan)は29日、東京地方裁判所が沢井製薬に対し、「ダサチニブ錠」の製造販売行為等を禁止する仮処分命令を28日に発出したと発表した。
BMS Japanの関連会社であるブリストル マイヤーズ スクイブ ホールディングス アイルランド アンリミテッド カンパニー(BMS Ireland)は、自身が保有する特許権に基づき、本年7月18日付で東京地方裁判所に仮処分申立事件を提起し、沢井製薬に対して、BMS Japanが製造販売承認を取得している「スプリセル錠」の後発医薬品である沢井製薬の「ダサチニブ錠 」について、「慢性骨髄性白血病(イマチニブ抵抗性慢性骨髄性白血病を除く)」を効能・効果とする製造販売行為は特許権侵であると沢井製薬に差し止めを求めていたもの。
同仮処分命令により、今後、沢井製薬は、同特許権の存続期間が満了する2024年1月27日まで、同効能効果を含む添付文書を改訂しない限り、「ダサチニブ錠」の製造販売行為ができなくなる。
なお、BMS Japanでは、ダサチニブ製剤を必要とする患者に確実に供給できるよう、同剤の在庫により十分賄える態勢を整えている。