第一三共は31日、2025 年4月1日を効力発生日として、同社の完全子会社の第一三共プロファーマおよび第一三共ケミカルファーマを吸収合併すると発表した。
第一三共プロファーマと第一三共ケミカルファーマは、第一三共の医療用医薬品や治験薬などの製造業務を行っている。同社の成長を牽引する ADC(抗体薬物複合体)の生産体制の拡充、および新たなモダリティの開発加速を図るためには、生産機能と生産技術開発機能の機能間連携をさらに深めていく必要がある。 今回、3社に分かれていた機能を第一三共に集約することで、開発から商用生産までのプロセスおよび各社が培ってきた経験を有機的に融合し、抗がん剤の開発と生産に必要不可欠な迅速性や生産性の向上、さらには生産体制の強靭化等に繋げていく。合併の要旨は、次の通り。
(1)合併の日程
基本方針決定に係る取締役会決議日(第一三共) 2023 年 10 月 31 日
・合併契約締結承認に係る取締役会決議日(第一三共) 2024 年 11 月(予定)
・合併契約締結日 2024 年 11 月(予定)
合併期日(効力発生日) ・2025 年 4 月 1 日(予定)
(2)合併の方式
第一三共を存続会社、第一三共プロファーマおよび第一三共ケミカルファーマを消滅会社とする吸収合併方式であり、第一三共プロファーマおよび第一三共ケミカルファーマは解散する。
(3)合併に係る割当ての内容
第一三共プロファーマおよび第一三共ケミカルファーマは第一三共の完全子会社であることから、同合併による新株式の発行および金銭等の割当てはない。
(4)消滅会社の新株予約権および新株予約権付社債に関する取扱い
第一三共プロファーマおよび第一三共ケミカルファーマは、新株予約権および新株予約権付社債を発行していない。