ギリアド日本法人とKiteは22日、ヒト体細胞加工製品「イエスカルタ」について、同品の国内製造販売承認を第一三共からギリアド日本法人へ承継されたと発表した。イエスカルタは、CD19(細胞膜タンパク質)を標的としたCAR-T細胞(キメラ抗原受容体T細胞)療法で、患者自身の免疫システムを利用してがんと闘う ヒト体細胞加工製品 。
同承継は、Kiteと第一三共が同品の国内製造販売承認取得に関して2017年に締結したパートナーシップ契約の変更に伴うもの。
今回の国内製造販売承認の承継により、今後は、ギリアド日本法人のKite細胞治療事業本部が、同品の日本における販売および情報提供活動を実施する。
国内においては、2021年12月に最初の治療施設認定が完了し、現在は、全国6施設において同品による治療が可能で、本年末までに、さらに多くの治療施設が認定される見込みである。
また、日本市場に向けた同品の生産拠点として、Kiteの製造工場(所在地:米国カリフォルニア州エル・セグンド)が新たに日本の規制当局に承認されており、同工場からの供給を本年前半に開始している。
◆ケネット・ブライスティングギリアド日本法人代表取締役社長のコメント
当社は、抗体薬物複合体や低分子化合物から細胞治療ベースのアプローチに至るまで、オンコロジー領域における多様なパイプラインを急速に構築している。
今後とも、日本のがん患者さんの生活にポジティブな影響を与える可能性を有したオンコロジー領域の新しい治療法を進歩させることに尽力していく。
◆ワーナー・ビドルKiteコマーシャル部門グローバルヘッドのコメント
細胞治療におけるグローバルリーダーとして、この革新的な治療を必要としている患者さんに届けることへの責任とともに、その機会を得られていることに感謝している。
当社のこれまでの経験と専門知識を存分に活用することにより、高まる需要に応え、日本の患者さんにとってこの重要な治療の可能性をできる限り高めていきたいと思う。