医療情報の電子化に向けたICT化推進に尽力 大阪府薬総会・代議員会

乾氏

 大阪府薬剤師会は25日、同会館で第20回臨時総会・第145回通常代議員会を開催し、2023年度事業計画並びに予算案を承認した。事業計画では、医療情報の電子化に向けたICT化推進、地域フォーミュラリの取り組み支援、地域連携薬局および専門医療機関連携薬局の認定取得への支援などに尽力することが改めて確認された。
 2月1日にオープンした大阪医科薬科大学病院敷地内の「アイン薬局高槻大学町店」については、乾英夫会長が、昨年3月の代議員会で決議した「大阪医科薬科大学病院敷地内薬局開設反対」の‟要望書”を同年4月8日に大学理事長らに手渡したものの、その後大学側から何の連絡もないまま同薬局が開設された経緯を説明。
 その上で、「敷地内薬局は、地元高槻市薬剤師会、大阪府薬にも入会しているので、大学病院だけでなく地域の薬局、患者、医療機関と連絡を取って貰うように進めて行く」考えを強調した。また、大学側に対しても、「医薬分業の理念について間違った教育をしないようにしっかりと話し合いの場を持ちたい」と語気を強めた。
 総会では、乾会長が、「地域の薬局には、この3年間、日常の業務に加えて、抗原定性検査キット無償配布や無料検査事業など新型コロナにしっかりと対応して頂き感謝したい」と訴求した。
 さらに、2022年度に実施した会館の外壁、照明、Web対応の充実も含めた音響の改修にも言及し、「元会員の故酒井文子先生の寄付によって行った」と報告した。

尾島氏


 尾島博司大阪府薬剤師連盟会長は、4月9日投票の大阪市議選挙に立候補する‟鈴木りえ大阪府薬理事”を紹介。鈴木氏は、「本日、事務所開きを行い、少彦名神社の別所宮司さんに開所清祓並びに必勝祈願を実施して貰った。あと2週間しっかりと走りぬきたい」と決意表明した。

決意表明する鈴木理事


 また、菱谷博次氏(前大阪府薬務課長)の専務理事就任が承認された。
 大阪府薬の2023年度歳入歳出予算は6億6521万7000円。主な事業計画は、◆医療情報の電子化に向けたICT化推進、◆地域フォーミュラリの取り組み支援、◆地域連携薬局および専門医療機関連携薬局の認定取得への支援、◆リフィル処方箋への対応、◆薬学生実務実習受け入れにおける地域・職域薬剤師会および各ブロックの組織活動の推進と支援、◆新型インフルエンザ・新型コロナなどパンデミックへの対応◆かかりつけ薬局・薬剤師の質の向上による医薬分業の完成、◆新型コロナワクチン接種への対応、◆小児在宅対応薬局の推進ーなど。

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