第一三共は17日、同社が米国特許商標庁に請求していたADC製品(抗体薬物複合体)に関するSeagen社の米国特許「’039特許」の有効性を審査する特許付与後レビュー(PGR)について、米国特許商標庁が同社の再審理請求を認め、再度、PGRの開始を決定したと発表した。
なお、当該決定は、米国特許商標庁が’039 特許の有効性について最終判断したものではない。
第一三共は、2020年12月23日にSeagen社の’039特許が無効であるとして米国特許商標庁にPGRの開始を請求した。米国特許商標庁は、2022年4月7日にPGRの開始を決定したが、2022年7月15日にSeagen社の再審理請求を認め、PGRを進めないことを決定していた。
第一三共の再審理請求を受け、本年2月7日、米国特許商標庁長官を含む合議体(PrecedentialOpinion Panel)は、同庁の特許審判部に対し、第一三共の特許無効の主張がPGR開始の基準を満たすか否かを再度審理するよう命じていた。
第一三共は、米国特許商標庁が当社の再審理請求を認め、PGRの再開を決定したことを評価しており、
同社の知的財産を守るべく、今後、再開されたPGRの手続きに鋭意対応していく。