シューズメーカーのアシックス商事(本社:兵庫県)は、「KNEESUP(ニーズアップ)」の商品説明や試し履きなどからなる顧客参加イベント「ひざの悩みに応えるウォーキングシューズ開発物語」を福岡ボランティアセンターあすみん天神クラスで開催した。
「KNEESUP」は、ひざ関節のバランスをとり、負担を軽減する機能構造を有したウォーキングシューズで、靴底のかかと部内側に熱可塑性合成樹脂プレート「M.C.C.S」を搭載しているのが特徴である。
「M.C.C.S」は、荷重によってプレートがたわむ独自の空洞構造体で、着地時にひざ関節を外側から内側へやさしく誘導する仕組みとなっており、高いクッション性を持ちながら、進行方向へ足が自然と前にでるような快適な歩行をサポートする。2018年9月に発売して以来、累計11万足を出荷するなど当社の主力商品として売上を伸ばしている。
現在、ひざトラブルを抱える日本人は約3000万人言われている。同イベントは、「ひざ」について気軽に学ぶ機会を設けることで、健康への意識を高めて生活の質的向上につなげることを目的としたもの。
同物語は、「ASK第180回アクティブシニア交流会」の演題の一部として発表されたもので、70~80歳代の男女30名が参加した。
また、イベントにあわせ、「KNEESUP」の開発にあたり共同研究を行った京都橘大学の村田伸教授(健康科学部理学療法学科)の特別講座「「ひざの痛みに困る前に」~理想的な歩き方とひざの運動方法~」が放映された。イベントの概要は、次の通り。
【「KNEESUP」商品説明】
アシックス社員がひざの動きや重要性などを解説しながら「KNEESUP」の機能特徴を説明。また、足圧分布測定システムを活用したひざの位置による足圧の違いを実演した。
【「KNEESUP」試し履き】
「KNEESUP」の機能を実感しながら参加者と交流した。
【京都橘大学の村田伸教授による特別講座(「NHK文化センター特別講座」再放映)】
「‟ひざの痛みに困る前に”~理想的な歩き方とひざの運動方法~」
変形性膝関節症やひざのための運動方法や姿勢に関して解説したセミナー動画を視聴。
〇参加者の声
・70代男性
高齢になってからは、サイズが合っているか、履き心地が良いか、滑りにくくないかなどの基準で靴を選んでいたが、ひざへの負担を軽減するウォーキングシューズというのは盲点だった。今後は講座の内容もふまえ、ひざについても意識しながら日々を過ごしたい。
・70代男性
靴は、メーカーによってサイズが違うことも多いので、いきなりネットでは注文しづらい。こういった機会に試し履きができると履き心地がわかって購入できるのでうれしい。