ビベグロン 過活動膀胱対象に Pierre Fabre 社と欧州の独占的販売ライセンス契約締結 住友ファーマ

 住友ファーマは6日、ビベグロンについて、同社連結子会社のユーロバント社とPierre Fabre 社(本社:フランス)が、過活動膀胱を対象とした欧州における承認申請・販売に関する独占的なライセンス契約を締結したと発表した。
 同契約に基づき、ユーロバント社は Pierre Fabre 社に対し、欧州経済領域(EEA)、英国、スイスで、独占的に本剤の承認申請および販売を行う権利を許諾する。
 また、サハラ以南のアフリカにおけるフランス語圏各国、トルコ、一部の東欧諸国を含む地域におけるオプション権を付与する。ユーロバント社は、引き続き米国などで本剤の全ての権利を保有する。
 また、ユーロバント社および Pierre Fabre 社は、欧州で小児を対象とした本剤の臨床試験を共同で実施する。ユーロバント社は、Pierre Fabre 社に同剤の完成品を供給する。
 同契約締結の対価として、ユーロバント社は Pierre Fabre 社より、契約一時金、承認マイルストンおよび販売マイルストンを含め、最大 7500万米ドルを受け取る可能性がある。
 加えて、同剤の売上収益に応じたロイヤリティを受け取る可能性がある。
 住友ファーマは、2023 年3月期第2四半期連結業績において、契約一時金を売上収益として計上する予定で、2023年3月期業績予想には、契約一時金をその他の収益(コア内)として織り込んでいる。

◆James Robinsonユーロバント社CEOのコメント
 世界的な製薬企業である Pierre Fabre社と提携できることを大変うれしく思う。世界の過活動膀胱および前立腺肥大症市場で実績のある同社は、欧州やその周辺地域で本剤を必要とするより多くの患者さんにお届けするための最適なパートナーであると考えている。

◆エリック・デュクルノーPierre Fabre グループCEO のコメント
 ユーロバント社と本契約を締結することができ、大変うれしく思う。私たちは、本剤によって、過活動膀胱を患う欧州の全ての患者さんに効果的な治療とQOL の向上をもたらすことができると考えている。
 本提携は、当社が50年にわたり培ってきた泌尿器科疾患と婦人科疾患に関する幅広い専門性と、日常生活に大きな支障をきたす慢性疾患に対して治療法を提供するという当社グループの志を示すものである。

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