アッヴィは18日、日本の2021年業績、開発進捗状況、および今後の成長への期待について発表した。2021年の売上高は989億9900万円。新生児領域の製品の販売移管および薬価改定の影響などにより、前年比12.9%の減少したが、イミュノロジー、血液がん、C 型肝炎領域で、リーダーシップを強化・拡大した。
イミュノロジー領域では、12の適応症を持つヒュミラが潰瘍性大腸炎にかかわる用法・用量の追加承認を取得した。
リンヴォックは、関節症性乾癬およびアトピー性皮膚炎の 2 つの適応症で追加承認を取得した。
さらに、スキリージおよびリンヴォックの新剤形を発売した。
血液がん領域では、ベネクレクスタが、慢性リンパ性白血病に次ぐ、急性骨髄性白血病の適応症で承認を取得し、新たな治療選択肢を提供した。
C型肝炎領域では、マーケットリーダーとして、C 型肝炎撲滅を加速させるべく、マルチステークホルダーと協働して、早期受検・早期受診・早期受療の啓発活動を行った。WHOが目標として掲げる2030年までの肝炎撲滅を目指し、日本でC型肝炎撲滅に向けて今後も取り組みを続けていく。
開発における成果として、臨床試験数は13.5%増(2020 年 74 試験 vs 2021 年 84 試験)を達成した。今後、イミュノロジー、がん、神経疾患の豊富なパイプラインの迅速な開発を行い、小児から成人まで幅広い患者および医療従事者のアンメットニーズに応えていく。
同社は、2013年の事業開始以来、年平均2桁増となる組織拡大への投資を行っており、社員数は現在、1400人超に上る。多様な社員がフルに能力を発揮できる環境を目指し、公平、公正、ダイバーシティ&インクルージョン-Equity, Equality, Diversity and Inclusion (EED&I)-文化を強化する。
今後は、新体制で、ジェンダー、 ジェネレーション、 プライド、 アビリティの4分野を重点戦略分野として取り組んでいく。
◆ジェームス・フェリシアーノ社長のにコメント
新5カ年計画、”Road to the Best”の初年度となる昨年は、計画通りの成果を上げることがでた。今後の持続成長に向けて、イミュノロジー、がん、神経疾患領域の多様で豊富な開発パイプラインが大きな成長ドライバーとなる。
我々は、患者さんのために、パイプラインの迅速な開発を行うとともに、イノベーションへのアクセス向上に取り組んでいく。