HIV-1感染症治療薬「イドビンソ」世界で先駆け日本で新発売 MSD

 MSDは15日、本日、1日1回1錠経口投与のヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)治療薬「イドビンソ」(一般名:ドラビリン・イスラトラビル水和物配合錠)を世界に先駆けて初めて日本で発売したと発表した。
 イドビンソは、逆転写酵素の転移阻害や、遅延型のDNA鎖伸長停止を含む複数の作用機序によってHIV-1の複製を阻害する新規作用機序のヌクレオシド系逆転写酵素トランスロケーション阻害剤(NRTTI)であるイスラトラビルと、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)であるドラビリンの2剤配合錠である。
 イスラトラビルは、ヤマサ醤油とのライセンス契約に基づいてMSDが開発した新規のNRTTIだ。ドラビリンは、MSDが開発したNNRTIで、国内では「ピフェルトロ」として、「HIV-1感染症」の効能・効果で承認されている。
 イドビンソは、ウイルス学的抑制が得られているHIV-1感染症成人患者を対象とした2つの国際共同P3試験(051試験および052試験)の結果に基づき、HIV-1感染症を効能・効果として2026年3月6日に世界に先駆けて初めて日本で承認された。
 HIV感染症は、HIVがCD4陽性リンパ球などの免疫担当細胞に感染することで、免疫系が徐々に破壊されエイズ(後天性免疫不全症候群)を発症する進行性の疾患である。日本では、HIV感染者およびエイズ患者数の年間新規報告数は890件(2025年)、両者の合計は累計で3万7261人(2025年末現在、凝固因子製剤による感染例を除く)とされている。
 HIV感染症の治療は、原則として血中のウイルス量を検出限界以下に抑え続けることを目標に行われ、適切な抗HIV薬を継続して服用することが必要となる。
 だが、抗HIV療法によって予後が改善し、治療が長期化することに伴い、さまざまな合併症が新たな問題となってきている。そのため、一人ひとりの健康上のニーズに対応できる幅広い選択肢が求められている。
 MSDは、HIV感染症領域において、日本では1997年にクリキシバンを発売して以来、約30年間にわたり数々の革新的な治療薬を提供してきた。 

◆プラシャント・ニカムMSD代表取締役社長のコメント
 イドビンソは日本の研究者によって開発された新規作用機序のNRTTIであるイスラトラビルを含む革新的な医薬品で、日本発の薬剤を世界に先駆けて日本で発売できたことを大変嬉しく思う。
 新たな治療の選択肢であるイドビンソの提供を通して、HIV感染症と共に生きる人々に貢献できることを期待している。

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