医用画像機器「BlueSeal」 次世代ヘリウムフリーマグネット×AIソリューションで新たな臨床価値提供 フィリップス

 フィリップスは10日、次世代AIによるワークフロー支援機能を拡張した医用画像機器「BlueSeal」シリーズをパシフィコ横浜で開催される2026国際医用画像総合展(ITEM 2026)で日本初披露すると発表した。
 BlueSealは、液体ヘリウムをわずか7リットル、従来比0.5%以下で密閉封入し循環させる「Micro-cooling technology」により、効率的なマグネット冷却と超電導状態の維持を実現する。
 液体ヘリウムを密閉封入することで、従来必要だった継続的な補充が不要となり、災害時や予期せぬ緊急事態においても液体ヘリウムの補充なしで、迅速に検査可能な状態へ復旧できる。液体ヘリウムの調達が難しい昨今においても、持続可能で安定した検査環境の提供が期待される。
 「Efficient Shield Cryostat」は、マグネット内部の金属量を低減した構造により、グラディエントコイルからの熱流入と渦電流を抑制する。この技術によって、負荷の高い撮像や広範囲撮像においても高いグラディエントパフォーマンスを維持しつつ、静磁場の均一性と安定性の向上が期待され、確信度の高い画像診断を支援する。
 BlueSealでは、SmartExamにより検査の80%で自動プランニングを実現し、検査効率とワークフローの改善、検査の標準化に寄与する。 新たに心臓領域へ拡張した「SmartHeart」では、複雑な心臓プランニングを3Dサーベイ画像から30秒以内に自動実施。SCMR(Society of Cardiac Magnetic Radiology)準拠の14断面に加え、施設独自のプラン角度も再現可能であり、オペレーターの心臓MRIへの専門性や負担の軽減が期待される。
 SmartSpeed Preciseは、最大67%の撮像時間短縮と最大80%の高精細化を実現する次世代AI再構成技術だ。従来はトレードオフとされてきた撮像時間短縮と画質向上を同時に達成し、より正確で信頼性の高い診断情報を短時間で提供することを目指す。救急MRIでのさらなる短時間検査や検査数増加による収益性向上をサポートする。
 BlueSealには新しいコイルブランド「Smart Fit Coil」が搭載される。Smart Fit Coilは従来よりも軽量で、フレキシブルなセッティングにより、検査準備時間を短縮。オペレーターと患者の両者の負担軽減が期待される。
 新たに提供されるCine Free breathing、Motion Correction、CardiacQuant Perfusionなどのさまざまな心臓アプリケーションは、息止め困難な患者の心臓検査においても再撮像の可能性を低減し、患者負担を軽減。新たな定量技術による臨床価値の向上を支援する。

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