
エーザイは12日、スマートフォン向けアプリ「Pokémon Sleep」とのコラボレーションを通じて、眠りの大切さを広く伝える啓発活動を開始すると発表した。
日本の成人の11.8%にあたる1240万人が、不眠とそれによる日中機能障害に該当すると推定されている。厚労省の2023年国民健康・栄養調査では、睡眠で休養が得られていると感じる人の割合は、20歳以上の全世代において、10年以上改善されず緩やかな低下傾向にある。1日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合も、男性38.5%、女性43.6%に上っている。
休養感の不足は、日中のパフォーマンス低下や生活習慣病リスクの増加との関連が示されており、日常的に質・量ともに十分な睡眠を確保することはいずれの年代においても健康増進・維持に不可欠である。こうした中、正しい睡眠知識の普及に向けた啓発活動の重要性も高まっている。
今回の取り組みは、エーザイが注力する睡眠領域におけるエコシステム構築の一環として、同社が培ってきた睡眠に関する科学的知見と、『Pokémon Sleep』の持つ「楽しさを通じて行動を促す力」を活かし、幅広い世代に自身の眠りや日中のパフォーマンスと向き合うきっかけを提供し、睡眠の大切さに関する啓発を行うことを目的としている。
この共同啓発活動の第一弾として、エーザイが運営する睡眠に関する情報サイト「睡眠相談ナビ」に登録している医療施設を中心に、全国の不眠・睡眠に関する診療に積極的に対応している医療機関へ、絵本「カビゴンのゆめ」を順次配付する。同作は『Pokémon Sleep』の世界を舞台にした物語である。
ポケモンたちがカビゴンを探す冒険を通して、「たっぷり眠って元気になることの大切さ」や「良い睡眠のポイント」を幅広い世代に楽しく伝える。各医療施設の待合室等に絵本を置いて、患者が体調や生活を振り返りやすい待ち時間に、自身の眠りに目を向けるきっかけにして貰うことを目的としている。
さらに、『Pokémon Sleep』とのコラボレーションのもと、患者向け指導箋の改訂や良い睡眠習慣を伝えるための動画コンテンツ作成などの啓発活動も今後、展開していく予定だ。なお、いずれの提供物も医療施設向けの配付物となる。

