Nakanoshima Qrossと共催で「Boehringer Ingelheim Partnering Day」国内初開催 日本ベーリンガーインゲルハイム

オープンイノベーションの推進に関するMOUを締結

 日本ベーリンガーインゲルハイムは24日、中之島クロス(大阪市北区)で未来医療推進機構(Nakanoshima Qross、理事長:澤芳樹氏)と共催で、創薬スタートアップ・アカデミア向けパートナリングイベント「Boehringer Ingelheim Partnering Day」を開催した。
 Nakanoshima Qrossは、再生医療をはじめとする「未来医療」の産業化と国際貢献のハブ機能強化を目指す一般財団法人で、同イベントの開催は創薬スタートアップ・アカデミアとベーリンガーインゲルハイムとのパートナリング促進を目的としたもの。 イベントセッションにおいてNakanoshima Qrossと日本ベーリンガーインゲルハイムは、創薬領域におけるオープンイノベーションの推進に関する覚書(MOU)を締結した。
 MOUでは、アカデミアやスタートアップが有する有望な創薬シーズの社会実装の加速や、日本の創薬エコシステムの国際競争力強化を目指して両者がそれぞれの強みを生かして連携していく。また、創薬に関する専門的助言やグローバルなパートナーシップ形成などの取り組みを進めていく予定だ。
 画期的な治療法の創出を目指すベーリンガーインゲルハイムにとっては、アカデミアやバイオ医薬品企業とのコラボレーションは不可欠な要素だ。自社の研究開発の強みとパートナーの強みを融合させることで、重点疾患領域において画期的な治療法の開発を推進していく。加えて、同社では、将来にわたってアンメットニーズが残ると考えられる領域において、革新的なシーズに対する早期なアプローチを重要視している。
 その取り組みの一環として開催しているのが「Partnering day」だ。同イベントでは、ベーリンガーインゲルハイムのサイエンス・ビジネスのリーダーと対話できる機会を提供することで、革新的なシーズをもつスタートアップや研究者との出会いにつなげている。

公開セッションでベーリンガーのパートナリング戦略を紹介

 Partnering dayは過去に複数回欧米各国で開催しているが、アジアでの開催は今回が初めてとなる。同イベントの公開セッションでは、国内外の創薬エコシステムに関する最新動向について有識者による講演が行われたほか、ベーリンガーインゲルハイムによるパートナリング戦略の紹介や、日本発のシーズをグローバル展開していくことへの期待について共有した。
 非公開セッションには、免疫/炎症/線維化疾患、子宮内膜症、神経変性疾患、網膜疾患において画期的な新薬候補となる医薬品を開発するスタートアップや起業家を事前に募集し、日本を含むアジアで研究開発を行う、または研究開発を予定するアカデミア、スタートアップ、バイオテック企業14組織が参加した。
 同セッションの中では、これらの企業とベーリンガーインゲルハイムのサイエンス・ビジネスリーダーとの個別面談(1on1)が行われ、参加企業が有する有望なシーズを実用化するために必要な取り組みや、ベーリンガーインゲルハイムとの協業の可能性について相互に議論する機会となった。

◆和田耕一ベーリンガーインゲルハイムの執行役員 神戸医薬研究所長のコメント
 Boehringer Ingelheim Partnering Day は、ベーリンガーインゲルハイムのサイエンス・ビジネスのリーダーとの対話を通じて、研究開発の早い段階からスタートアップやアカデミアの皆様と相互に理解を深める場としているところがユニークな点である。
 この取り組みに興味を持ち、募集にエントリーくださったスタートアップやアカデミアの皆さんに感謝を申し上げる。日本を含むアジアには、質の高い基礎研究や独自性のある創薬シーズが数多く存在するが、今回のBoehringer Ingelheim Partnering Dayをきっかけに改めてその存在を知ることができた。
 日本にグローバル研究拠点の一つを構える特徴を生かし、日本およびアジア諸国の革新的なイノベーションが世界中の患者さんの生活を変える画期的な治療法につながるように貢献していきたい。

◆澤芳樹Nakanoshima Qross理事長のコメント
 今回のようなパートナリングイベントは、スタートアップ等と製薬企業・投資家等の関係者を有機的につなぐ創薬エコシステムの形成を後押しし、我が国の創薬力強化やドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロスといった課題への対応に資する取り組みである。
 Nakanoshima Qrossにとって、これまで外資系製薬企業とパートナリングイベントを開催したことはなく、グローバルな製薬企業であるベーリンガーインゲルハイムと共にBoehringer Ingelheim Partnering Dayを開催できたことをうれしく思う。
 引き続き、Nakanoshima Qrossは国内外の関係者が有機的につながるプラットフォームとなることを目指す。

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