メディパルホールディングスは25日、コーポレートベンチャーキャピタルファンドのMEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合を通じてメタジェンセラピューティクス(本社:山形県)に出資したと発表した。
2020年1月に設立されたメタジェンセラピューティクスは、腸内細菌研究に基づいた医療・創薬を推進する順天堂大学、慶應義塾大学、東京科学大学発のスタートアップ企業だ。「腸内細菌叢移植(Fecal MicrobiotaTransplantation、FMT)療法」の社会実装を通じて、日本や世界の患者に腸内細菌医療を届けることを目指している。
FMT療法は、健康な人の便に含まれている腸内細菌叢を、対象となる疾患を持つ患者の腸に移植し、バランスのとれた腸内細菌叢を再構築する治療方法だ。
メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌ドナーからの便提供体制の整備や、治験薬製造に係るサプライチェーンの強化に取り組み、FMTの安全かつ安定的な提供体制の構築を進めている。
FMT医療技術の開発においては、複数の医療機関において潰瘍性大腸炎を対象とした先進医療の臨床研究が実施され、安全性の確認と有効性を示唆する結果が得られている。
また、免疫チェックポイント阻害薬とFMT併用療法による食道がんや胃がんを対象とした臨床研究や、パーキンソン病を対象とした臨床研究が進んでいるほか、経口FMT医薬品の開発に取り組んでおり、将来的な事業拡大が期待される。
メディパルホールディングスは、同出資を通じて、メタジェンセラピューティクスのFMT療法の開発推進、物流および販売体制の構築を支援し、新たな治療選択肢を求める患者のもとへ、画期的な治療を速やかに届けられるよう、事業提携に向けた協議を進めていく。
同出資は、メタジェンセラピューティクスの第三者割当増資を同ファンドが引き受けることにより実行した。なお、同出資がメディパルホールディングスの業績に与える影響は軽微である。

