「メザギタマブ」 国内でIgA腎症を予定効能・効果に希少疾病用医薬品指定 武田薬品

 武田薬品は28日、完全ヒト免疫グロブリンG1モノクローナル抗体「メザギタマブ(遺伝子組換え、開発コード:TAK-079)について、IgA腎症を予定される効能・効果として厚労大臣より希少疾病用医薬品の指定を取得したと発表した。
 メザギタマブは、本年5月に慢性特発性血小板減少性紫斑病を予定される効能・効果として希少疾病用医薬品指定を取得している。本年7月1日付で、 医薬品の承認事項について、特発性血小板減少性紫斑病は、免疫性血小板減少症に名称変更されている。
 IgA腎症は、腎臓の糸球体に免疫グロブリンのIgAという蛋白が沈着する弛緩で、血尿や蛋白尿を認め、末期腎不全へと進行した際は、透析や腎臓移植など、腎代替療法と呼ばれる治療が必要になる。
 メザギタマブは、病因に関与するガラクトース欠損型(Gd-)IgA1と呼ばれる異常タンパク質を産生する細胞を減少させることにより、IgA腎症の病態進行の上流過程を標的とする。
 現在メザギタマブは、原発性IgA腎症(NCT06963827)および慢性一次性免疫性血小板減少症(NCT06722235)の治療薬としてP3試験を実施中であり、さらなる適応症についても評価を進めている。
 

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