DeNAグループのデータ 利活用・AI知見活かした治療アクセスの向上を目指して
ノボ ノルディスク ファーマ とDeNAグループでヘルスケア事業を展開するDeSCヘルスケアは10日、製薬企業における最適な情報提供活動に向けて、リアルワールドデータとAIを活用した医療情報提供モデルの共同開発を開始したと発表した。
近年、医療現場におけるデジタル化の進展や医師の働き方の変化が見られる中、製薬企業の情報提供活動については、科学的な根拠に基づき、各医療機関や医師のニーズに応じた形に変わることが求められている。こうした動向に伴い、リアルワールドデータをAI技術で多面的に分析し、質の高い情報提供につなげるアプローチが注目されている。
ノボ ノルディスク ファーマは、糖尿病で培った知識や経験を基に、変革を推進し深刻な慢性疾患を克服するというパーパスを掲げ、その実現のため、データの有効活用とデジタルイノベーションの向上に積極的に取り組んでいる。今回の提携はAIやデータを活用したイノベーションを加速させる重要な取り組みとなる。
DeSCヘルスケアは、 健診・レセプトなどの多種多様な健康・医療情報などの リアルワールドデータを活用し、生活者の健康増進および保健事業の課題解決に取り組んでいる。
また、DeNAグループとして、エンターテインメント事業やスポーツ事業など多様な領域でAIを活用したサービス開発・運営を行っており、AI技術・データサイエンスの専門性を蓄積している。
同本共同開発では、両社が持つデータ利活用ノウハウとAI技術を組み合わせ、医療情報提供活動を高度化するためのAIモデルを開発する。
◆成田由紀ノボ ノルディスク ファーマパートナーシップ&イノベーション本部本部長のコメント
当社は、パーパス実現のために好奇心を持ち、患者さんと社会全体の利益となるイノベーションを創出することを常に心がけている。
今回のDeNAグループであるDeSCヘルスケア株式会社との協業はまさに、リアルワールドデータとAI技術の組み合わせで新しいイノベーションを生み出し、患者さん中心の医療情報提供活動につなげていく新たな試みにとなる。DeSCヘルスケアと共に新たな可能性を広げていけることを大変楽しみにしている。
◆伊藤康太郎ディー・エヌ・エーヘルスケア事業本部副本部長兼DeSCヘルスケア製品開発統括部統括部長のコメント
生活習慣の改善、生活習慣病 (NCDs) の発症予防・重症化予防、社会環境の質の向上等によって、健康寿命の延伸を目指すことは、健康づくりを推進するに当たり、最も重要な社会課題解決の1つである。
当社はサービスを通じた生活者の健康増進、行動変容を支援、ヘルスビッグデータを公益活用し、創出したエビデンスを社会に還元することを目指しており、糖尿病領域および肥満症領域におけるイノベーションをリードする、ノボ ノルディスク ファーマとの協業プロジェクトを立ち上げられることを嬉しく思う。
ノボ ノルディスク ファーマの慢性疾患領域における深い知見、当社のリアルワールドデータ、AI技術を組み合わせて、新たな地平を切り拓いていけることを楽しみにしている。
