国際医療NGOジャパンハート開院のカンボジア内病院に総額2000万円相当の医療機器寄贈 ビー・ブラウンエースクラップ

左からビー・ブラウンエースクラップ代表取締役 丸上 琢也氏、
特定非営利活動法人ジャパンハート理事長 吉岡 菜氏

 ビー・ブラウンエースクラップ(本社:東京都)は28日、特定非営利活動法人ジャパンハートが運営するカンボジアの新病院「ジャパンハートアジア小児医療センター」および既存病院「ジャパンハートこども医療センター」に、計304種・総額2000万円相当の医療機器を寄贈したと発表した。
 同取り組みは、現地の小児医療体制の強化と持続可能な医療支援の一環として実施されたもの。同社の企業ビジョン『世界の人々の健康を守り、向上させていく』に基づく社会貢献活動だ。
ジャパンハートは、「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に、国内外で無償の医療支援を行う日本発祥の国際医療NGOである。海外においては、小児がん治療をはじめとした高度医療を開発途上国の子どもたちに無償提供を行っている。
 同団体が拠点をもつカンボジアでは、専門医不足や医療設備の制約などにより、先天性疾患や外科手術を必要とする子どもたちが適切な治療を受けられない状況が続いている。ジャパンハートではこのような状況を改善すべく、カンボジアの首都プノンペンの近くに、高度医療を中心とした小児疾患の治療や、乳幼児死亡率を減らすための小児診療を行うことを目的に、ジャパンハートアジア小児医療センターを本年10月31日に新たに開院する。
 ビー・ブラウンエースクラップは、同センターの開設を機に現地で必要とされている医療機器を厳選し寄贈した。寄贈品には、腹腔鏡手術デバイスなど現地において先進国水準の検査や治療を可能にする医療機器のほか、滅菌コンテナーや特殊手術器具など長年に亘って使用可能な医療機器が含まれており、カンボジア両病院における安全かつ高品質な医療提供を支援する。

◆丸上琢也ビー・ブラウンエースクラップ代表取締役社長のコメント
 ジャパンハートの理念である「医療の届かないところに医療を届ける」という志と、長年にわたる現場での確かな実績に深く共感している。今回、現場で真に必要な医療機器の提供を目指した。この寄贈を通じて、その尊い活動を支援できることを大変光栄に感じている。
 カンボジアをはじめとする地域では、医療インフラや専門人材の不足により、今日も多くの尊い命が失われている。我々ビー・ブラウンエースクラップは、医療の現場に寄り添い、持続的に支援することで、子どもたちが安心して治療を受けられる環境づくりに貢献したいと考えている。
 今後も、世界中の人々と地域社会の健康を守り、医療の質と安全性の向上に取り組む企業として、責任ある行動を続けていきたい。

◆吉岡春菜特定非営利活動法人ジャパンハート理事長のコメント
 医療は、医療従事者だけで完結させられるものではなく、多様な分野の方々と力を出し合うことではじめて多くの子どもたちの命を救うことができると考えている。
 今回寄贈いただいた医療機器を駆使し、その能力を発揮してどれだけの子どもたちを救うことができるのか。ぜひ今後も力を合わせ、活動を見守って頂ければ幸いである。

ジャパンハートこども医療センター 院長 神白 麻衣子医師
(写真中央・ジャパンハート提供)

◆神白麻衣子ジャパンハートこども医療センター院長のコメント
 このたび、多様で高品質な外科手術機器をご寄贈いただき、心より感謝申し上げる。これらの医療機器は、現地での外科手術の質と安全性の向上、ならびに対象疾患の拡大に大きく貢献する。特に、長きにわたり使用できる高品質な器械は、調達が容易でない現場において大きな力となり、外科医が安心して多様な手術に臨むことを可能にする。
 さらに、高性能な滅菌コンテナーは、手術の安全性向上と手術室看護師の業務効率化にも寄与する。また、近年導入を進めていた腹腔鏡手術では、ビー・ブラウンエースクラップのご厚意によりシーリングデバイスの導入が実現し、手術の安全性向上とともに、より多くの患者が低侵襲な手術を受けられるようになる。
 ビー・ブラウンエースクラップには現地訪問を通じて当院の状況を理解いただき、今回の支援を決定いただいた。その厚意に応えられるよう、今後も力を合わせて、より多くの患者が適切な治療を受けられるよう尽力していく。

ビー・ブラウンエースクラップ東京本社で贈呈式を実施(10月3日撮影)
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