日本調剤を投資ファンドのアドバンテッジパートナーズとLYFE Capitalが買収

 投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP、東京都)とLYFE Capital(米国)は7月31日、日本調剤が発行する普通株式に対する公開買付け(TOB)を共同で開始すると発表した。
 TOB価格は普通株式1株につき3927円。買付予定数は、2414万6179 株(買付予定数の下限は 1407万8200 株)。買付け等の期間は8月1日~9月16日で、買収が完了すれば日本調剤は上場廃止となる。
 同公開買付けを主導するAPは、これまで、健康やウェルネスに関わる企業への投資と成長支援を通じて、当該業界の発展に深く関わってきた。店舗型ビジネスや製造業、人材ビジネスの経営支援においても豊富な経験を有しており、過去多くの投資先でM&Aを含む様々な施策を推進し、成長を実現させている。
 一方、TOBにAPと共同で取り組むLYFEは、2015年に設立された環太平洋地域を拠点とするヘルスケア領域に特化した投資ファンドである。LYFEは数多くのグローバル製薬企業との長年にわたる関係性を構築しており、医薬品の研究開発、治験、API供給、グローバルでの製造といった幅広いバリューチェーンにおいて豊富な経営支援実績を有している。
 近年、調剤薬局業界の再編、医療DX推進、医薬品の供給問題、国の医療費抑制政策など、日本調剤グループの事業を取り巻く環境は日々変化しており、事業運営上の課題も増加している。日本調剤グループが持つ専門性に加え、APが多数の投資実績を通じて得た普遍的な経営改善ノウハウ、さらにLYFEのライフサイエンス分野におけるグローバルネットワークを融合させることで、日本調剤グループが事業環境の変化に対応し、中長期的な成長と、企業価値向上の実現を目指す。

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