RSウイルスワクチン「アレックスビー」 米FDAが重症化リスクの高い成人接種対象者拡大承認申請受理 GSK

 GSKは23日、RSウイルスワクチン「アレックスビー」(アジュバント添加遺伝子組換えRSウイルスワクチン)について、RSウイルスによる感染症が重症化するリスクが高いと考えられる18~49歳の成人への適応拡大に関する承認申請を米国FDAが受理したと発表した。
 アレックスビーは、米国において、60歳以上の成人およびRSウイルスによる感染症が重症化するリスクが高いと考えられる50~59歳の成人におけるRSウイルスによる下気道疾患(LRTD)の予防を目的として承認されている。 RSウイルスは、肺などの呼吸器に影響を及ぼす一般的な感染性ウイルスで、感染者数は世界で、毎年6400万人と推定される。米国では1億2500万人以上の成人が50歳未満であるが、このうち推定2100万人が慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、うっ血性心不全、冠状動脈疾患(CHD)など、RSウイルスによる感染症が重症化するリスク要因を1つ以上有すると診断されている。 同申請は、RSウイルスによる感染症に罹患するリスクが高い18~49歳の成人を対象に、60歳以上の成人と比較した免疫応答と安全性を評価するP3b試験の結果に基づくもの。同試験の安全性および副反応は、米国でGSKのワクチン承認を最初に支持したP3試験プログラムの結果と一致していた。
 同申請に関するFDAの決定は、2026年上半期に予定されている。GSKは、日本や欧州経済領域を含む他の地域においても、引き続き、このRSウイルスワクチンの適応拡大を目指す。

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