住友ファーマは26日、 米国基幹3製品「オルゴビクス」、「ジェムテサ」、「マイフェンブリー」などの特許権を含む実質的に全ての資産等を、8月1日付けで完全子会社のSumitomo Pharma Switzerland GmbH (SMPS 社)およびSMPS 社子会社のUrovant Sciences GmbH(USG 社)より住友ファーマ本体に譲渡すると発表した。
同譲渡は、住友ファーマ子会社のSumitomo Pharma America(SMPA 社)が販売する基幹3製品の米国での売上収益が、当面の間、同社グループの売上収益を支える状況となる中、今後同社グループにとって重要性がさらに高まる米国事業の運営に、より直接的に関与する体制を構築することを目的としたもの。住友ファーマが米国事業の収益に深くコミットするため、当該資産等を同社が譲受する。住友ファーマへ譲渡される資産等の概要は、次の通り。
(1)譲渡対象の資産等
「オルゴビクス」「ジェムテサ」「マイフェンブリー」「リサイミック」に関連する特許権・商標権等の無形資産およびこれらに関連する原料・仕掛品・完成品の所有権、債権・債務等
(2)譲渡価格および精算方法
譲渡価格は約18億米ドルとなる見込みで、住友ファーマからSMPS社への貸付金との相殺等を通じて精算する予定である。
なお、住友ファーマグループ内の資産等の譲渡のため、同社の連結業績に与える影響は軽微である。