8月1日に「光るタンパク質で科学を、社会を激変する」テーマに第3回都医学研都民講座開催 東京都医学総合研究所

 東京都医学総合研究所は、8月1日に「光るタンパク質で科学を、社会を激変する!」をテーマとした2025年度第3回都医学研都民講座をハイブリッド形式(会場+オンライン配信)で開催する。参加費は無料。参加定員は600名(都医学研講堂:100名、オンライン:500名、事前申込、先着順)。開催時間は、午後2時30分から午後4時まで。
 東京都医学総合研究所では、神経及びその疾患、精神障害の本態、成因及びがん、感染症等の研究をすすめ、未解明の重要疾患の原因究明、予防法や治療法の開発などに総合的に取り組んでいる。同講座は、こうした多岐にわたる研究内容の一端や関連する最新情報を、都民に分かりやすく伝えることを目的としたもの。
  今回は、永井健治大阪大学産業科学研究所教授を講師に迎えて、同研究所の体内時計プロジェクトの吉種光氏とともに都民講座を開催する。各演者の講演テーマ、講演要旨、参加方法は次の通り。

【永井健治氏】
◆演題:「光るタンパク質で科学を、社会を激変する!」

◆講演要旨:我々は発光生物が有する生物発光の仕組みを導入することで自ら発光する植物の開発を進めている。これまでにタバコやポプラなどの自発光化を実現した。まだ裸眼で発光がようやく見える程度の明るさに過ぎない。だが、今後発光強度を増強させることで電力を利用することなく街や家の中を照らすことが可能な照明デバイス(LEP)を創出したいと目論んでいる。
 本講演では、LEPを開発するための基盤となる生物発光現象やその現象の要である発光蛋白質に加え、その発光量を増加させ、発光色を改変する技術などを解説すると共に、電力漬けの現状からは想像もつかない「電力を(極力)使わない未来社会」の実現に向けた展望をお話しする。

【吉種光氏】
◆演題:「『時』をカウントする体内時計の仕組み」

◆講演要旨:生物は、秒単位から年単位に至るまで、さまざまな時間スケールでリズムを刻んでいる。たとえば、我々の心臓はおよそ1秒に1回拍動している。春には桜が咲き、冬にはクマが冬眠する。こうした年周期の季節変化にも、生き物のリズムが表れている。夜になると眠くなり、朝になると目が覚めるといった1日のリズムは、生物が体内に「概日時計」を持ち、24時間を自らカウントしているためである。
 では、生き物はどのようにして、これら多様な「時」を感じ、数えているのだろうか。本講演では、私たちの体内に備わった時計の仕組みについて、最新の研究を交えながら紹介する。

【参加方法】
◆会場で聴講する人:往復はがき又はメールで申し込む。
 往復はがきには、住所、氏名(フリガナ)、電話番号、複数名希望の場合は同伴者氏名及び「第3回都民講座(対面式希望)」を、返信用はがき表面にも郵便番号・住所・氏名を必ず記入すること。
 メールは、件名を「第3回都民講座(対面式希望)」とし、氏名(フリガナ)、電話番号及び複数名希望の場合は同伴者氏名を記入の上、申込専用アドレス(tomin@igakuken.or.jp)まで申し込む。

◆オンライン視聴の人:ホームページ(https://www.igakuken.or.jp/public/tomin/2025/tomin03.html)の登録フォムより申し込む。

【締切】
締切は2025年7月25日(木)、往復はがき:必着、メール:必着。 

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