田辺三菱製薬は27日、 筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「ラジカヴァ」(一般名:エダラボン)について、オーストラリアでの販売を開始したと発表した。
同社がオーストラリアにおける販売権を付与した(テバ ファーマ オーストラリアが5月1日より販売を開始したもの。 テバファーマ オーストラリアはテバファーマインダストリーの子会社。テバは、世界中の患者の生活を向上させるために、品質の高い医薬品と革新的な医療ソリューションを提供することに焦点を当てたグローバル製薬企業のリーダーだ。
ラジカヴァは、田辺三菱製薬が創製したフリーラジカル消去剤で、ALSの病態で上昇するフリーラジカルを消去して運動神経を酸化ストレスから保護し、筋力低下、筋萎縮の進行を遅らせる効果を有すると考えられている。
田辺三菱製薬は、ラジカヴァの価値最大化に向けて、展開国の拡大を図るとともに、新規投与経路として経口剤の開発を進めている。同剤は2015年6月に「ALSにおける機能障害の進行抑制」を効能効果として日本で承認された後、韓国、米国、カナダ、スイス、インドネシア、タイ、マレーシアおよびブラジルの9か国で承認を取得し上市している。