メディパルホールディングスは13日、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について現状分析を行い、PBR向上に向けたROE改善およびPER改善も併せた施策を実行していくと発表した。
同社では、2027年3月期を最終年度とする「2027メディパル中期ビジョン Change the卸 Forever ~たゆまぬ変革を~」を公表している。2027メディパル中期ビジョンではROE9%を目標に掲げており、資本コストや株価を意識し、PBRの向上を図るためにはROEの改善が不可欠と認識している。
同社のPBRは、直近の5年間において1.0倍を下回る状態が継続している。2025年3月期においてROEは6.6%である。一方、資本コストは4%後半から5%半ばと認識しているものの、株式益利回りは7%前半から8%前半の水準である。従って、ROEは、資本コストと株式益利回りの間にある状態である。
これらの現状分析を踏まえ、PBRの向上に向けてROE改善を重視しつつ、PER改善も併せて推進するため次の施策を引き続き実行していく。
①収益率・成長力の強化
2027メディパル中期ビジョンに掲げる成長戦略の遂行
②経営資源の適切な配分
積極的な成長投資・設備投資と着実な株主還元の実行
③人的資本を中心とした非財務資本の充実
成長戦略と連動した人材戦略の推進
④IR・SR活動のさらなる充実
同社戦略の実行状況の定期的開示ならびにブランドサイトでの個人投資家への情報発信の強化