2025年3月期通期連結業績利益予想を下方修正 小野薬品

フォシーガ販売達成マイルストン計上等が要因

 小野薬品は28日、昨年10月31日に公表した2025年3月期の通期連結業績利益予想を次の通り下方修正した(カッコ内は従来予想との増減額)。
 売上収益4870億円(20億円増)、営業利益600億円(220億円減)、税引前利益600億円(215億円減)、当期利益510億円(71億円減)、親会社の所有者に帰属する当期利益500億円(80億円減)、基本的1株当たり当期利益106円46銭(123円49銭)。
 修正理由については、売上収益は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社からの「オプジーボ点滴静注」に係るロイヤルティ収入が堅調に推移したことなどで、前回発表予想に比べ20億円増加の4870億円に上方修正した。
 営業利益は、アストラゼネカ社とのコ・プロモーション契約に基づき販売している「フォシーガ錠」の販売達成マイルストン136億の円計上や、デサイフェラ社の買収に伴い認識した棚卸資産の公正価値増加分の償却方法について在庫の払い出しの実態に応じて償却する方法に見直しを行ったことで償却費が前回発表予想比で70億円程度増加した。加えて、ONO-7018(MALT1阻害剤)の開発中止を決定に伴う無形資産の減損損失25億円を計上したことなどから、前回発表予想に比べ220億円減少の600億円に下方修正した。
 親会社の所有者に帰属する当期利益は、税引前当期利益が215億円減少の600億円を見込む一方で、試験研究費の税額控除額の増加等により税金費用が140億円減少する見込みなどから、前回発表予想に比べ80億円減少の500億円に修正した。
 

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