ジャヌビアの特許侵害で沢井製薬を提訴 MSD

 MSDは26日、沢井製薬と沢井グループホールディングス傘下のメディサ新薬に対し、メディサ新薬によるDPP-4阻害薬2型糖尿病治療薬「ジャヌビア」の製造販売に関する特許侵害訴訟および仮処分申請を、6日に東京地方裁判所に提起したと発表した。
 MSD関連会社が、同社が保有する特許JP3762407に関して訴状を提出したもの。MSDは、「ジャヌビアのすべての剤形のさまざまな側面をカバーする単数又は複数の物質特許が有効であると確信している」と主張。さらに、「日本でジャヌビアの後発品医薬品の承認を取得(もしくは申請)したと報道されている後発品企業とMSDの間にライセンス契約や許諾は存在していない」としている。
 MSDは「当社のサイエンスとテクノロジーにより、世界初のDPP-4阻害薬であるジャヌビアが開発・発売された。成人の2型糖尿病患者にとって重要な進歩となるイノベーションは、MSDのような研究開発型の医薬品企業が、研究開発への投資を継続することを可能とする確固たる創薬エコシステムの構築に貢献している」と提訴の正当性を訴求している。

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