
第一三共は1日、入社式を開催し、奥澤宏幸代表取締役社長兼CEOがあいさつした。要旨は次の通り。
本日、皆さんを私たちの仲間としてお迎え出来ることを心から嬉しく思う。第一三共グループのパーパスは、「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」ことである。
皆さんは、これから仕事をしていくうえで、多くの困難に直面し、悩むだろう。その時は、このパーパスに立ち戻って頂きたい。私もグループ経営を担う CEO として、決断をすべき時には、必ず、このパーパスに立ち戻る。パーパスは、私たちに、第一三共グループの一員であるという誇りと、自信を与え続けてくれる。皆さんもぜひ、それぞれ配属される職場で、このパーパスの実現に向けて邁進して頂きたい。
このパーパスを実現するうえで、私たちの強みとなるのが 「サイエンス&テクノロジー」 である。私たちは120年以上にわたり、最先端の「サイエンス&テクノロジー」を育み、多くの患者さんに支持される製品を生み出してきた。
「サイエンス。それは、希望。」という当社の企業ブランディングに思いを込めた通り、これからも、薬を待つ一人でも多くの患者さんに、革新的な医薬品という、希望を届けていこう。
第一三共グループの第5期中期経営計画は、リクシアナやエンハーツなどグローバル製品の急成長に牽引されて、2025年度の売上高は当初計画を大幅に上回り、2 兆円を超える見通しである。
第5期中計の初年度にあたる2021 年度の売上高は、およそ1 兆円だったので、わずか5年の間に、当社の事業規模が2倍になるという猛烈なスピードで、会社が成長している。この成長を実現するために、研究開発や設備に対しても、かつてない規模で投資を行っている。
第5期中計期間中の研究開発費の総額として約1.95 兆円、設備投資に約8000 億円を投じる方針を打ち出した。こうした会社の環境は、間違いなく、皆さんにも、日々の業務を通じて成長の機会を提供する。
2030年には、私たち第一三共は、がん領域において、世界のトップ10企業に名を連ねることになる。トップ5さえ、視野に入っている。そのような私たちが「パーパス」を実現し続けるために、2030年ビジョンとして 「サステナブルな社会の発展に貢献する先進的グローバルヘルスケアカンパニー」 という姿を描いている。世界が変わりゆく中で、「サイエンス&テクノロジー」 を強みとする第一三共が果たすべき役割は何か、一緒に考えていこう。
幸いなことに、エンハーツをはじめとするグローバル製品の成功に関心を寄せ、世界中から優秀な人材が集まるようになった。今ではグローバルで2万名近い方が第一三共グループの一員となっている。その一方で、性別も、国籍も、言語も、考え方も価値観も異なる多様な人々が、同じ目標に向かって力を合わせ、成果を上げていくことは容易ではない。
そこで、私たちの拠り所となるのが「One DS Culture」 である。これは、第一三共グループの全ての社員が、世界中でさまざまな課題に取り組みながら、いきいきと働くことができる企業文化のあり方を、分かりやすく、言葉で表したものだ。
One DS Culture のうち、“クオリティ” にフォーカスをした「クオリティ・カルチャー」 は、現在、急激なビジネスの成長とグローバル化の真っただ中にある第一三共グループにとって重要な企業文化である。
当社グループの一員となった皆さんは、世界のどこにいても、この企業文化のもとで行動して頂きたい。私が日頃大事にしている言葉に、「アカウンタブル マインドセット」という言葉がある。これは、現状を打破し、求める結果を達成するまで、自分自身も目の前にある問題の一部である、その当事者である、と考え、主体的に行動しようとする意識のことだ。ぜひ、こうしたマインドセットを以って、それぞれの業務に取り組んでほしい。
会社にパーパスがあるように、皆さんにもご自身のパーパスがあると思う。それらの重なり合う部分を見出し、仕事を通じて、皆さんお一人お一人の個人的な夢や想いも、実現して頂けたらと願っている。私たちの医薬品を待つ、世界中の人々のために、皆さんとともに働けることを心から嬉しく思う。