2025年3月期通期連結業績予想を下方修正 JCRファーマ

JCRファーマは27日、最近の業績の動向等を踏まえて本年1月31日に公表した2025年3月期通期連結業績予想を下方修正した。配当予想は、前回発表予想から変更はない。
 また、2026年3月期の通期連結業績は、営業利益以下の各利益段階で黒字を見込んでおり、具体的な数値は本年5月13日予定の決算発表時に開示する。2025年3月期通期連結業績予想数値の修正は、次の通り(カッコ内は前回予想との増減額)。
 売上高330億円(60億円減)、営業利益△60億円(74億円減)、経常利益△67億円(74億5000万円減)、親会社株主に帰属する当期純利益△43億円(65億円減)、1株当たり当期純利益△34.73円(17.77円)。
 修正の理由については、売上高は、当期に予定していたライセンス契約が当期中の締結には至らない見通しであるため、前回発表予想から60億円減の330億円に修正した。
 売上原価および研究開発費は、製造関係の資材および治験薬等の在庫を精査し、今後の使用の予定がないものについて損失を当期に計上する予定としたため、前回発表予想から増額した。これによる影響額は売上原価2億円、研究開発費11 億円を想定している。 さらに、神戸サイエンスパークセンターの原薬工場(2022年11月竣工)の建設費用について、当期中に当該建設費用に関する補助金が確定されるため対象資産を圧縮未決算特別勘定と相殺し、既償却分の15億円を特別利益として計上する予定であったが、当該補助金の確定が翌期にずれ込むため、当期の特別利益に計上されない見込みとなった。
 これらの結果、営業利益は前回発表予想から74億円減の営業損失60億円に、経常利益は前回発表予想から74億5千万円減の経常損失67億円に、親会社株主に帰属する当期純利益は前回発表予想から65億円減の当期純損失43億円に修正した。

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