日本初の「認定仮名加工医療情報利用事業者」認定取得 アストラゼネカ

 アストラゼネカは4日、2024年4月に改正法が施行された、次世代医療基盤法に基づき日本初となる「認定仮名加工医療情報利用事業者」認定を2月28日に取得したと発表した。同社は、同認定を最初に取得した企業となる。
 同認定により、次世代医療基盤法に基づき、匿名加工医療情報では加工されていた、特異的な検査値や病名等のデータが含まれる「仮名加工医療情報」を利用できるようになる。これにより、同一対象患者に関するより詳細で継続的なデータの収集だけでなく、目的にあったリアルワールドデータ(RWD)の構築、薬事承認のためのデータ利用が可能となる。
 アストラゼネカはこれまで、自社の重点治療領域でRWDを利用したエビデンス構築を積極的に進めてきた。今回の認定取得により、同社は活用できるRWDが増加し、医薬品開発、医薬品の安全性調査、およびエビデンスの構築を推進、患者詳細情報に基づいたエビデンス創出の加速により、日本のさらなる医療の発展ならびに健康寿命の延伸への貢献に取り組んいく。

◆堀井貴史アストラゼネカの代表取締役社長のコメント
 今回の認定取得により、より広範なリアルワールドデータの利活用が可能となることで、日本の患者さんのために新たな治療法の創出と個別化医療の推進を加速させることができると期待している。
 今後は、公的データベースをはじめとした、保険医療分野で収集されたデータとの連結・利用も議論が進んでおり、革新的なアプローチで患者さんへの持続可能な医療の提供に貢献を続けていく。

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