
JCRファーマは25日、神戸サイエンスパークセンター内で新製剤工場の建設に着工したと発表した。
神戸サイエンスパークセンターでは原薬工場が 2022年11月に竣工し、稼働している。同新工場は、隣接する原薬工場と連携し、有事におけるワクチンの受託生産体制を整えることを目的としてもので、経済産業省「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」における補助金を用いて建設される。
同新工場においてJCRファーマは、平時には同社のバイオ医薬品を製造する。同社はこれまでバイオ医薬品の研究、開発、製造を自社で一貫して行っており、現在、独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を用いた複数のタンパク質製剤の研究開発を順次進めている。
JCRファーマは、同新工場建設より、今後これらの医薬品のグローバル展開を行う上で求められる品質基準に適合する原薬製造施設および製剤製造施設の拡充を行う。本新工場の概要は次の通り。
【名称】 新製剤工場(仮称)
【所在地】 神戸市西区井吹台東町 7 丁目 3 番 10 号(神戸サイエンスパークセンター)
【規模】 製剤棟 地上 3 階建て
事務棟 地上 3 階建て
自動倉庫棟 地上 3 階建て
【敷地面積】 2万7557㎡
【建築面積】 5060㎡
【延床面積】 1万4775㎡
【工期】 2025 年 2 月~2026 年 9 月(予定)
【総工費】 約 250 億円
ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業にかかる補助金を活用予定
なお、同件による今期(2025 年 3 月期)の同社連結業績への影響は軽微である。