三菱ケミカルHDヘルスケア中核企業としての存在感高揚 上野裕明田辺三菱製薬社長が年頭所感

 田辺三菱製薬は5日、仕事始めを迎え、上野裕明社長が2022年年頭所感を述べた。要旨は次の通り。

 昨年は COVID-19が社会・経済に大きな爪痕を残す一方、世界が力を合わせ、自らの力で回復の兆をつかみとり、人類のレジリエンスの高さを証明した一年でもあった。
 当社は、昨年4月にMISSIONとVISION30を新たに掲げ、中計21-25 をスタートさせ、その中で研究開発ではプレシジョンメディシン、事業展開ではアラウンドピルソリューションを新しい取組みとして推進している。
 また、COVID-19に挑戦すべく世界初となる植物由来VLP ワクチン(MT-2766)の開発に注力し、カナダでの承認申請を行った。現在、日本でも臨床試験を実施しており、一日も早くCOVID-19ワクチンの新たな選択肢として届けたい。 本年は、COVID-19と共生しながら本格的な経済回復に向けて、世界の動きが活発化する1年となるであろう。当社も、MT-2766の事業化に加え、MT-1186(経口ALS 治療薬)やMT-7117(プロトポルフィリン症治療薬)の米国承認申請などグローバル展開を更に加速させ、未来に向けた重要な
マイルストンを刻む1年としたい。
 加えて、4月からは三菱ケミカルホールディングスの新体制が本格的に始動し、その中で当社は、重要事業として位置付けられたヘルスケアの中核企業としてその存在感を高めたい。
 

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