4月1日付で奥澤社長がCEOに昇格 第一三共

奥澤氏

 第一三共は31日、4月1日付で奥澤 宏幸社長兼COOがCEOに昇格する人事を発表した。眞鍋淳会長兼CEOは、CEOを外れ代表取締役会長となる。
 同社では、第5期中期経営計画を順調に進捗し、グローバルにがん事業が急速に拡大している。
 第5期中計の最終年度を迎え、第6期中計の策定に向けた検討が本格化する本年4月が適切なタイミングと判断。同日開催の取締役会において、指名委員会による答申に基づき、最高経営責任者(CEO)の異動を決議したもの。
 現眞鍋代表取締役会長 兼 CEOは、そのリーダーシップの下、同社の先進的なサイエンス&テクノロジーにより、製薬業界におけるADC(抗体薬物複合体)の価値向上を牽引。
 第一三共独自のDXd ADC技術を用いて開発されたエンハーツとダトロウェイの承認取得や、複数のDXd ADC製品に係わるグローバルな戦略的提携を果たした。

◆奥澤宏幸氏のコメント  第一三共のCEOという重責を担うことになり、身の引き締まる思いである。眞鍋CEOの卓越したリーダーシップと業績、患者さんとそのご家族に対する揺るぎない責任感に感謝と敬意を表する。これを受け継ぎ、今後、私のリーダーシップのもと、2035年ビジョンと第6期中計を策定する。
 当社のサイエンス&テクノロジーの強みを活かし、またグローバルな人材の育成を通じて、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献していく。

◆眞鍋淳氏のコメント
 奥澤氏は、社長兼COOとして第5期中計を推進し、前例のないレベルでの当社のグローバルな成長に大きく貢献した。
 また、同氏はCFOや海外事業での豊富な経験と優れた実績に加え、当社カルチャー醸成の土台となるCore Behaviors(Be Inclusive & EmbraceDiversity、Collaborate & Trust、Develop & Grow)を自ら体現し、浸透を図っている。
 今後はCEOとしてより強力なリーダーシップを発揮し、当社の強みであるサイエンス&テクノロジーで世界中の患者さんに貢献するために当社をさらに飛躍させることを期待している。

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