新潟大学は、文部科学省の令和6年度「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に採択された同学提案の「未来社会の“脳といのち”と“食と健康”のイノベーションを創出する研究拠点」を目指している。
地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」とは、地域の中核大学や研究の特定分野に強みを持つ大学が、その強みや特色のある研究力を核とした戦略的経営の下、他大学などと連携。研究活動の国際展開や社会実装の加速等により研究力を強化する環境整備を支援することにより、我が国全体の研究力の発展をけん引する研究大学群の形成促進を目的としている。
新潟大学の提案は、新潟大学将来ビジョン2030に掲げた「未来のライフ・イノベーション」をさらに発展させ、卓越性と特色を有する “脳といのち”と“食と健康”領域を中心に、国内外大学との連携を推進。
成長分野・未来分野(AI・数理情報、ELSI、ヒトバイオリソース複合バンク)との融合推進を図り、これらの融合が様々な研究領域へ波及していくことで大学全体の研究力強化、さらには事務・UA組織改革(事務組織改革と連携した高度専門人材の組織的採用・育成・活躍)により、研究とイノベーションを両輪で推し進める。
同事業により新潟大学が目指す具体的なビジョンは、次の通り。
◆“脳といのち”領域(脳神経病態研究、再生医療 等)及び“食と健康”領域(耐環境コシヒカリ研究、食味・機能性食品研究 等)の重点研究領域において、地域が頼りにし世界に貢献する研究成果の創出と社会実装を行う。
◆国内外研究機関との連携を通して優れた研究人材が集い活躍する場を形成する。
・国内:中部大学、東北大学、大阪大学、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
・国外:オーフス大学(デンマーク)、インド理科大学院大学(インド)、ボルドー大学(フランス)
これらの機関のうち、中部大学は連携大学であり、その他の機関は参画機関。
◆これらの達成に向け、高度専門人材が事務職と連動して活躍し、教学と経営の分離協働により各教職員が能力を活かせる魅力的な職場を構築する。