第一三共は21日、米国・カリフォルニア州サンディエゴに最先端技術を導入したスマートリサーチラボを設立したと発表した。同リサーチラボの設立は、革新的な創薬データプラットフォームの確立を目的としたもので、高機能なソフトウェアを活用し、自動化された実験装置を統合的に制御して創薬研究を実施する。
また、ロボット技術を導入することで創薬研究を高度に効率化するとともに、自社開発ソフトウェアによりデータを利活用しやすい形での創出・集約を目指す。
これらの取り組みは、開発候補薬物をより早く創出すると同時に、AI等を活用した次世代の創薬プロセスに必須となる膨大なデータを収集するための重要な一歩となる。
◆竹下健一第一三共研究開発ユニット長のコメント
本スマートリサーチラボで自社開発するソフトウェアにより、当社の技術ポートフォリオが強化されることを期待している。24時間365日稼働可能なロボットによる実験と、それらを統合しデータを自動収集する先進的なソフトウェアを活用することで、研究プロセスにおける再現性と生産性を前例のない水準まで向上させ、研究員が知的業務に集中できるようにする。本取り組みを通じて、当社の研究開発パイプラインの拡充および、世界中の患者さんに革新的な治療薬をより早くお届けすることを目指していく。