再生医療がもっと身近になった未来社会実現に向け事業加速
ロート製薬は2日、同社のNakanoshima Qross(未来医療国際拠点)での再生医療の取り組みが「大阪府未来の医療 Qrossover プロジェクト補助金」に採択されたと発表した。
同社は、本年6月に開所したNakanoshima Qross内の「未来医療 R&D センター」に研究ラボ・オフィスを開設しており、同補助金は、再生医療がもっと身近になった未来社会の実現のための Nakanoshima Qross 発の高機能セクレトーム(細胞外分泌物)製剤の早期開発及び再生医療を身近にする調製デバイス・技術の開発に対して採択されるもの。
ロート製薬は、ロートグループ総合経営ビジョン 2030「Connect for Well-being」を掲げ、再生医療事業や食事業にも領域を広げ、先端医療や予防・未病、毎日の健康まで、人々のウェルビーイングに資する様々な取り組みを展開している。
再生医療においては、適切な治療法がなく困っている患者に新たな治療の選択肢となる再生医療を提供すべく、「再生医療をもっと身近に、もっと利用しやすく」をステートメントとして事業を進めてきた。
本年6月より「Nakanoshima Qross」へ参画し、医療機関や大学、研究機関、関係企業とともに、臨床研究、産業化両面での社会実装へ向けた取り組みを推進している。セクレトームは、細胞から分泌される様々な生物活性物質(サイトカイン、成長因子、エクソソーム等)であり、再生医療における次世代技術のひとつとして注目されており、セクレトーム製剤の開発により、治療対象とできる疾患を広げる。また、細胞調整を無菌的且つ簡便に行えるデバイス開発して、より多くの施設で再生医療を受けられるようにする。
ロート製薬は、産官学と医療施設のそろった Nakanoshima Qrossの共創環境を最大限に活かし、これらの製品開発を早期に行うことで、より多くの人への再生医療提供を目指す。