潰瘍性大腸炎治療薬「スキリージ」の新規剤型180㎎新発売 アッヴィ

 アッヴィは22日、ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤「スキリージ」の新規剤形「スキリージ皮下注180mgオートドーザー」を同日、発売したと発表した。
 同剤形は、本年6月24日に製造販売承認され、11月20日に薬価収載されたもの。スキリージは日本において、2024年6月に、中等症から重症の潰瘍性大腸炎の成人患者に対する治療薬として、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、中等症から重症の活動性クローン病、掌蹠膿疱症に続く7番目の適応症を得た。
 アッヴィは、中等症から重症の潰瘍性大腸炎の成人患者に対する維持療法の治療薬として現在提供中のスキリージ皮下注360mgオートドーザーに加え、同じく維持療法で使用されるスキリージ皮下注180mgオートドーザーの提供を開始する。
 潰瘍性大腸炎は、原因不明の炎症により、大腸の粘膜が傷つき、びらん(ただれ)や潰瘍ができる 指定難病である。慢性的な下痢・血便、腹痛に加え、発熱や貧血などの症状が現れ、症状が良くなったり(寛解)悪くなったり(再燃)を繰り返す。
 潰瘍性大腸炎の原因はまだ完全には分かっていないが、細菌や異物などから身体を守る「免疫」の異常が関係していると言われている。30歳以下の患者で多く発症するが、小児や50 歳以上の年齢層にもみられ、日本国内における患者数は約22万人と年々増加している。
 アッヴィは、スキリージ皮下注180mgオートドーザーの発売により、潰瘍性大腸炎患者の維持療法における治療目標の達成を支援するとともに、患者のQOLの向上に貢献する。

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