中高生向けに生理に関する理解を深めるプロジェクト開催 明治

 明治と日本トイレ研究所(代表理事:加藤篤氏)は21日、東京都内で都内中学校・高校教員を対象に、授業の実施方法を学ぶ研修会「みんなで知ろう 生理に伴う不調とケア」を開催した。
 同プロジェクトは、両者が2023年度より開始した中学生・高校生の生理リテラシー向上に向けた協働プロジェクト「生理を知ろう!話そう!プロジェクト」の取り組みの一環として実施されたもの。
 「生理に伴う不調への対処と、学校における啓発の必要性」に関する講義、「女性特有の健康課題と食習慣」に関する情報提供、授業「みんなで知ろう 生理に伴う不調とケア」の実施内容と方法の説明、各学校の状況や生徒に伝えたいことを考慮し、学校での授業における際の設問を考えるための参加者と共有するグループワークなどが行われた。

冊子「みんなで知ろう 生理に伴う不調とケア」

 教材資料では、冊子「みんなで知ろう 生理に伴う不調とケア」が使用された。同冊子は、生理(月経)とは?、生理に伴う不調って?、自分でできる3つのケア(①食事②運動・睡眠③記録)、こんなとき、どうする?(Q&A)ーで構成されている。
 明治は、「明治フェムニケアフード α-LunA(アルファルナ)」ブランドを2022年10月に立ち上げ、女性の生理時期にもおいしく寄り添う食品を展開している。女性活躍社会推進のためには、商品の展開だけでなく、女性特有の健康課題について正しく理解できる機会を創出することが必要と考え、同プロジェクトを開始した。
 日本トイレ研究所は、これまで小学校を対象に「排泄の大切さ」を伝える授業などを通し、子どもの便秘の予防と対策に取り組んできた。WHOの国際生活機能分類では排泄に「生理のケア」が含まれていることや、生理も排便も、不調を感じても人に話しづらく、我慢しがちな点が共通しているため、今回の協働プロジェクトの実施に至った。
 2023年度には、「みんなで知ろう 生理に伴う不調とケア」をテーマに、明治と日本トイレ研究所は共同で、授業プログラムと医師監修のもと教材を作成し、日本トイレ研究所が中学生・高校生向けにモデル授業を行い、学校や生徒の方々から好評を得た。
 そこで、中学生・高校生の生理に伴う不調への対処方法や困ったときに話しやすい環境づくりに向け、今回、教員が授業の実施方法を学ぶ研修会を開催した。 今後、研修会の内容を各学校の授業へ反映していく予定である。
 明治は、同プロジェクトを通じて、女性特有の健康課題に関する正しい知識の普及啓発に取り組み、一人一人が能力を発揮できる心身ともに健康な社会の実現に貢献していく。

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