ロート製薬は23日、鮮度保持機器の製造、リース及び販売、コンサルティングを業務とするZEROCO社(東京都渋)との間で、同日、出資及び食事業戦略パートナーシップ体制の構築に合意したと発表した。
ロート製薬は、経営ビジョンに「Connect for Well-being」を掲げ、世の中の人々の健康と幸せを支えていきたいという想いのもと、ヘルスケア領域のみならず食や地域、健康経営等色々な領域でのWell-beingの実現に向けての取り組みを行っている。
食の領域では、社員自ら地方各地に入り一次産業から食を見直す取り組みや、生産から食品加工、流通販売までを一貫して行う「第6次産業」化にも取り組んでいる。
また、レストラン事業では、「おなかの底から元気になれる」をコンセプトに、その人その時にあった食を、素材・調理や加工法などの観点でロートらしく調合し、「美味しく、健康的で、サステナブル」な食の体験を提供している。医食同源の考えで健康づくりのもととなる食の可能性に着目し、食にまつわる社会課題の解決を目指して食事業を行っている。
ZEROCO社が保有する鮮度保持技術「ZEROCO」は水と氷の特性を徹底的に活用し、今まで実現が難しいとされてきた低温・高湿の保管環境を安定的に達成することにより、食材や食品の鮮度を長期間、高品質に保持し、また予備冷却として活用することにより冷凍食品の品質向上にも寄与する技術である。
ZEROCO社はこの技術の活用により、人口が急増する地球環境において、人類と食料資源との関係を新しい時代にフィットした社会システムに発展させるため、健康的でサステナブルな「おいしい未来の創造」に貢献するとともに、少子高齢化を迎える日本の食産業の発展を支える基盤づくりを行っていく。
今回、ロート製薬はZEROCO社の素材の力を引き出し活用の幅を広げるという考え方に共感し出資を通じて、食にまつわる様々な社会課題を解決すべく、パートナーシップを強化していく。ZEROCO社が持つ鮮度保持・熟成技術と、弊社がこれまで培ってきたエビデンスに基づいた研究開発力を掛け合わせて、健康・Well-beingの源となる食の分野において、健康的でサステナブルな社会の実現に務めていく。