抗体薬物複合体DS-6000 プラチナ抵抗性卵巣がん等対象P2/3試験開始 第一三共

 第一三共は4日、DS-6000(R-DXd、抗CDH6抗体薬物複合体[ADC])について、プラチナ抵抗性卵巣がん等を対象としたP2/3試験(REJOICE-Ovarian01)の最初の患者への投与を開始したと発表した。
 同試験は、化学療法による前治療歴のあるプラチナ抵抗性の進行性卵巣がん、原発性腹膜がんおよび卵管がんを対象としたグローバルP2/3試験で、2つのパートからなる。日本を含むアジア、欧州、北米および南米において約650名の患者を登録する予定である。
 第2相パートでは、3つの投与量における同剤の有効性および安全性を評価し、第3相パートにおける推奨用量を決定する。
 主要評価項目は客観的奏効率で、副次評価項目には無増悪生存期間、奏効期間、病勢コントロール率および安全性等が含まれる。
 第3相パートでは、同剤投与群の有効性および安全性を、治験医師選択薬(化学療法)投与群と比較し評価する。
 主要評価項目は客観的奏効率と無増悪生存期間で、副次評価項目には奏効期間、病勢コントロール率、全生存期間および安全性等が含まれる。
 第一三共は、卵巣がん患者に新たな治療の選択肢を提供するため、同試験を通じて同剤の価値を評価するとともに、同社のDXd ADCポートフォリオの価値最大化を目指す。

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