生医学研究所(SAISEIKEN、東京都、代表:上田実名古屋大学名誉教授)は19日、本年1月10日に「2023年アジア太平洋地域のトップ10医薬品の発見と開発企業」に選出されたと発表した。
同タイトルは、医療・バイオ・ライフサイエンス業界として世界中に多くの読者を抱える月刊誌Pharma Tech Outlookの選出によるもの。
Pharma Tech OutlookはAPAC地域の13カ国で事業を展開しており、同誌は医薬業界を中心とした読者に医薬業界の最新ニュース、経営課題に対するソリューション、技術、トレンド等の情報を幅広く提供している。同特集号は、APAC地域の7万8300人以上の印刷およびデジタル版購が読者に配布され、デジタル版はグローバル購読者(米国、欧州、英国)にも配布されている。
選出にあたっては、SAISEIKENの革新的な乳歯幹細胞培養上清治療でアンメット・メディカルニーズに応える活発な活動を評価された。また、同時に同誌APAC SPECIAL特集号Vol.09 ISSN.2644-2787の記事としてSAISEIKENの事業が紹介された。
上田名誉教授は、乳歯幹細胞由来培養上清(SHED-CMと略す)の投与によって、脳や脊髄の炎症が強力に抑えられ、神経細胞の喪失と運動能力の低下を改善することにより、アルツハイマー病、慢性期脳梗塞後遺症、ALSなどに著明な効果があることを明らかにしてきた。
ALS症例の詳細は、米国科学誌、Neurology and Neuro Rehabilitation(筆頭著者;上田実)「The First-in Human Case of Amyotrophic Lateral Sclerosis Treated with Stem Cell Derived Conditioned Medium: A1-year-follow」2022,Vol,Issue2,011-015に掲載されている。
また、2022年に超音波培養法を開発し高機能の乳歯幹細胞由来培養上清液の作成に成功し特許取得(特許番号:特許第7125818号)を行った。この新規の高機能培養上清には神経の再生に有効な多くの生理活性物質が含まれている。乳歯幹細胞培養上清治療は人類の希望で、今後もSAISEIKENはアンメット・メディカル・ニーズに挑戦し貢献していく。